平成8(1996)年度 共同研究A実施報告書
| 課題番号 | 8−共研−48 | 専門分類 | 5 | |||||
| 研究課題名 | 各種数値法による高分子の臨界挙動の研究 | |||||||
| フリガナ 代表者氏名 | イシナベ タカオ 石鍋 孝夫 | ローマ字 | 
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| 所属機関 | 山形大学 | |||||||
| 所属部局 | 工学部 | |||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||
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| 配分経費 | 研究費 | 0千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 5 人 | ||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 分岐高分子は格子アニマルと格子トリーで、また環状高分子は多辺形でモデル化される。最近、石鍋はある特殊な格子アニマルの各サイトを、その裏格子の単位胞タイルで置き換えると、多辺形と小胞が得られることを見い出した。本研究では、この変換を利用して、上記アニマルを高速計算機で発生させ、多辺形と小胞の統計的性質を検討し、その臨界点と指数を推定しようとするものである。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| 1. T.Arae, T.Ishinabe Examination of the Critical Exponents of SAW on the Manhattan Lattice, Repfs.Prog.Polym.Phys.Jpn.40,1997 | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 2次元正方格子上に単位サイクルのみを許す周辺長l、サイクル数c のnサイトアニマルの全配位数を計算機により数え上げる。サイト-タイル変換の関係式 l = 2n-2(c-1) を用いると、l - 多辺形の配位数P(l)と面積an (a:単位胞面積) の小胞の配位数C(n,l)が求まる。Neville 表を用いる数値解析法により、P(l)の母関数の特異点(すなわち臨界点)と臨界指数、さらに分配関数から小胞の多重臨界挙動を検討し、そのクロスオーバー指数を推定して、スケーリング理論を検証する。特に、上記方法は計算機で直接、多辺形を発生させる際、環形成の条件のため、多量のサンプルを捨て去る無駄が無く非常に有効である。同様のことをモンテカルロ法によっても行う。研究目的にあるように,この研究を行うためには,発生させた格子の統計的性質を検討することが重要であり,このことを重点的に行う。また,モンテカルロ法のために物理乱数発生機を用いる。 | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 新江 沢 | 山形大学大学院 | 
| 大泉 則一 | 山形大学大学院 | 
| 竹森 理恵 | 山形大学大学院 | 
| 田村 義保 | 統計数理研究所 |