平成31991)年度 共同研究集会実施報告書

 

課題番号

3−共研−6

専門分類

5

研究課題名

球面上のパターン形成と情報処理

フリガナ

代表者氏名

オガワ トオル

小川 泰

ローマ字

所属機関

筑波大学

所属部局

物理工学系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

21 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地球規模で起こるさまざまな現象を考察し,諸データを結合して,情報を総合的に読みとることの重要性はますます増している。
平成2年度に同じ題で採択された。平成3年1月17・18両日に実施されるが,各参加者が分野にとらわれずに問題意識の交換をする。その議論を整理し,解決可能な問題としてゆくのが平成3年度の課題である。環境問題等を念頭におきながら,基認数理科学的な問題として整理してゆくのがこの研究会の特徴である。


昨年度に引き続いて、1992年1月24日に研究会を開催した。今回は、最近注目を浴びているバックミンスターフラーレン、すなわちサッカーボール形の炭素分子C60を一つの話題として選び、幾何学的、化学的、物理学的な見地からの講演・討論が行われた。4次元多胞体についても、サッカーボールのような準正多胞体の系列的な整理が行われた。つまり、これらは、球面および超球面の規則分割に関わるテーマなのである。その他、振動する球形液滴の形状、動物胚胞球の形態形成、点対称確率密度による球面上の点配置、地球の回転などの研究が披露され、球を共通の関心事とする諸分野の研究者の交流が行われた。
昨年度および今年度の研究会における講演のほかに、講演を行わなかった参加者の寄稿もあわせて、正味159頁におよぶ研究報告書を共同研究リポート37として刊行した。類書を見ないユニークな内容といえよう。力作も多い。
2年間の共同研究で、シミュレーション法など、球という閉じた非線形空間の扱いについての問題点の存在も明らかになり、解決できれば諸分野に影響を与えよう。このテーマの研究計画は、今後も続行する価値があると考えている。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

共同研究リポート37 球面上の形態形成と情報処理 1992年3月

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊藤 栄明

統計数理研究所

北原 和夫

東京工業大学

木村 龍治

東京大学

熊澤 峰夫

東京大学

栗田 敬

筑波大学

斎藤 正徳

東京工業大学

酒井 敏

京都大学

住 明正

東京大学

種村 正美

統計数理研究所

内藤 勲夫

国立天文台

濱野 洋三

東京大学

平田 隆幸

筑波大学

藤井 直之

神戸大学

藤原 顕

京都大学

本多 久夫

兵庫大学

本多 了

広島大学

水谷 仁

宇宙科学研究所

宮崎 興二

京都大学

山路 敦

東北大学

余田 成男

京都大学