平成91997)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

9−共研−75

専門分類

7

研究課題名

地域健診結果判定のための方法論の開発

フリガナ

代表者氏名

イナバ ユタカ

稲葉 裕

ローマ字

所属機関

順天堂大学

所属部局

医学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地域健診の検査結果と成人病(悪性新生物、虚血性心疾患、脳血管疾患、肝硬変、突然死)の発生データを用いて、要指導・要治療判定のための個人データの変動を指標とした新しい方法論を開発するとともに、従来の絶対値を基準とした方法との高率の比較検討を行う。複数の検査法を組み合わせた基準の開発も行う。


山梨県東山梨郡の2町村の平成7年・8年の死亡小票から調査対象者の死亡日と死因を入手した。また、住民票より平成8年の転出者を把握した。それらを平成元年に行った「生活習慣調査」結果とレコードリンケージさせた。平成8年の健診データも入手した。
生活習慣調査のうち食生活に関する項目に未回答であった者の特徴について分析したところ性差はなかったが死亡者・高齢者に未回答率が高いこと、地域差のあることがわかった。これは、第67回日本衛生学会総会にて発表した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

黒沢美智子、稲葉 裕、菊地正悟、高木廣文、佐藤俊哉、縣 俊彦、コホート開始時に行っ
た食生活調査未回答の特徴、第67回日本衛生学会総会
講演集、平成9年4月3日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

山梨県の2町村の昭和48年から平成7年までの健診データ、昭和57年から平成7年までの死亡、転出者データが入手可能である。また昭和58年から平成6年までの国民健康保険のレセプト調査と平成4年1月に実施された成人病罹患調査からある程度の罹患データも利用できる。これに平成元年の「健康と生活習慣調査」を加えて各データのレコードリンケージ作業も逐年行っている。昨年度はレコードリンケージの終了したデータの一部を用いて食生活、喫煙、飲酒習慣と健診結果との関連、また健診受診者と非受診者の食生活の差について分析を行ったが、どのような指標が地域健診に最も適しているかを比較検討するためにかなり大量のデータを扱うことになる。対象人口も5,000人以上であり、複雑な指標のため専門家との協力が必要である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

縣 俊彦

東京慈恵会医科大学

菊地 正悟

順天堂大学

黒沢 美智子

順天堂大学

佐藤 俊哉

統計数理研究所

高木 廣文

統計数理研究所