平成252013)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

25−共研−2058

分野分類

統計数理研究所内分野分類

f

主要研究分野分類

1

研究課題名

効率的情報縮約と変数選択および発見的情報表現の研究

フリガナ

代表者氏名

モリ ユウイチ

森 裕一

ローマ字

Mori Yuichi

所属機関

岡山理科大学

所属部局

総合情報学部

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

99千円

研究参加者数

4 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

既存の手法による分析には限界がある大規模データに対して,大規模さの中に隠れたさまざまな性質や複雑さを的確に反映できる総合的な次元縮約・変数選択や,重要な情報源に着目した効率的な情報表現を行うために,1)情報縮約と変数選択が総合的に行える次元縮約手法の開発,2)パラメータ指定や結果表示に自動推定や対話的なインタフェースを用いた発見的な情報の表現手法の提案,3)あらゆる尺度が混在したデータの処理,4)効率的で高速な計算環境の構築,の4つを具体的な目的として研究を行った。
1)と3)については,名義尺度,順序尺度を扱える非計量主成分分析をわれわれの手元の計算環境で実現できるようにし,具体的な活用場面として,変数選択に実装することができた。2)については,チューニングパラメータなどの自動推定については十分な検討は行えなかったが,対話的なインタフェースによる可視化あるいは分析を視覚的にサポートする環境が構築できた。4)については,加速化を中心に,1)2)の手法に実装し,3〜4倍の加速が確認できるようになった。これらの成果は,「効率的情報縮約と変数選択および発見的情報表現の研究」(下記参照)の研究会で発表した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表
(1)森 裕一,黒田正博,飯塚誠也,榊原道夫(2014.3).尺度混在データの主成分に基づく項目選択.日本分類学会第32回大会(首都大学東京),予稿集10〜13.
(2)森 裕一,黒田正博,飯塚誠也(2013.11).尺度混在の主成分分析における変数選択.北海道大学情報基盤センター共同研究集会「ビッグデータの効率的情報縮約と発見的情報表現の研究」,北海道大学情報基盤センター.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

以下の研究会を開催した。
テーマ:効率的情報縮約と変数選択および発見的情報表現の研究
日 時:2013年10月30日(水) 10:30〜16:00
場 所:統計数理研究所 セミナー室2
参加者:8名
プログラム:
 11:20 飯塚誠也・松居俊宏「アソシエーションルールの視覚化と分類」
 12:10 昼休み
 13:15 中野純司「集約的シンボリックデータの解析(主成分分析など)」
 14:05 森 裕一「尺度混在の主成分分析の変数選択の構想」
 14:55 黒田正博「非計量主成分分析における交互最小二乗法とその周辺」
 15:45 総合討論「カテゴリカルの主成分分析について」
 16:30 閉 会

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

飯塚 誠也

岡山大学

黒田 正博

岡山理科大学

中野 純司

統計数理研究所