平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−129

専門分類

8

研究課題名

体力測定の信頼性評価に関する研究

フリガナ

代表者氏名

マエダ タダヒコ

前田 忠彦

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助手

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

体育測定の分野では,同一種目の繰り返し測定データが得られる機会が多い。この種のデータに対して(計量心理学分野で用いる意味での)信頼性を評価する方法が必要とされるが,体育測定の分野で標準化された手続きが確立されているわけではない。本研究では中学生の体力測定のデータを用い,計量心理学的な手法を援用して,繰り返し測定型のデータに対する有効な分析方法を研究することを目的とする。


本研究では、中学生の体力測定のデータを用い、計量心理学的な手法を援用して繰り返し測定型のデータに対する有効な分析方法を研究し、体力測定の信頼性を評価するための手法を提案することを目的とした。中学生を対象とする既存の体力測定データに基づき研究を行った。データの特性に合わせた以下の2点に関する検討を行った。
1. 各測定項目に関し2回の測定が行われており、このデータ特性を配慮しつつ複数項目間の関係を仮説検証的なアプローチに基づいて分析する方法の考察とその適用。
2. 各測定項目は中学3年間にわたって追跡調査されており、このデータ特性を考慮した分析法の考察とその適用。
このうち本年度は主に第1点に関する検討を行った。関与する変数の数が少ない場合には、数値実験の結果でも、実データの解析 (例:反復横跳、垂直跳、伏臥上体反らし、立位体前屈の4種目を2回ずつ測定したデータに共通因子2個を仮定し、かつ各種目の特殊因子を想定した確認的因子分析)でも良好な適合を示すモデルが得られた (前田,1997)。
平成8年度は、年度途中からの申請・採択ということもあり、第2の点に関して充分な検討時間をとることができなかった。平成9年度にも継続して共同研究を行い、2の点に関する検討を中心に共同研究を進める予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

準備中

前田忠彦 (1997) 「特殊因子を分離するための確認的因子分析」 日本教育心理学会第39回総会 1997年9月発表予定

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

(研究内容)中学生を対象とする既存の体力測定データに基づき研究を行う。データの特性に合わせた以下の2点に関する検討を行う。
1.各測定項目に関し2回の測定が行われており,このデータ特性を配慮しつつ複数項目間の関係を仮説検証的なアプローチに基づいて分析する方法の考察とその適用。
2.各測定項目は中学3年間にわたって追跡調査されており,このデータ特性を考慮した分析法の考察とその適用。
(共同研究の必要性)体育測定の専門家でありこれまで同種のデータに関する分析経験が豊富でデータの性質に関して熟知している稲垣と心理測定の専門家である前田とアイデアを交換し,緊密な協力の下に研究を進めることが必要である。







 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

稲垣 敦

大分県立看護科学大学