昭和621987)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

62−共研−68

専門分類

7

研究課題名

リウマチに及ぼす気象の影響の統計的研究

フリガナ

代表者氏名

ババ ヤスマサ

馬場 康維

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

リウマチ患者の関節の痛みや日常生活における動作を指標としてリウマチと気象要因との関係を検討してきた結果,上記の指標と気象との関連の強い患者とそうではない患者とがいることが解ってきた。この結果をより詳細に検討するとともに,気象要因の変動からリウマチ指標の変化を予測する方法を構築するのが,本年度の研究目的である。


本研究の目的はリウマチと気象要因との関係を明らかにすることである。
昨年までに以下のことを行った。
(1)患者の日々の状態をとらえるリウマチ日記をもとに,リウマチの状態を表わす時系列データのコーディング(約120人分)
(2)上記時系列データのパターンの分類による患者の分類
(3)データを収集した病院の所在する地域の気象データの整備
(4)患者ごとのリウマチデータと気象データの比較
その結果,昨年度までに以下のことが判明している。
a.気象要因の変化の影響を受けやすい患者とそうではない患者がいる。
b.気象要因の影響を受けやすいものの中には気温の変化や,台風通過の影響の顕著なものがある。
本年度は,これらの結果を踏まえて,個体差の問題,地域差の問題の分析に取り組んだ。また,気象要因そのものではなく,気象の微分要因とリウマチの関係,さらに類型化した気象のパターンとリウマチの関係を分析中である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

計画:リウマチ日記をもとにしたカテゴリカルデータの時系列が既に分類整理されている。これをもとに,宮本,行山,竹内および馬場,鎌倉が,この時系列データを客観的に分類する基準を作る。鎌倉,馬場が,分類したデータ(患者)ごとに,リウマチ指標の予測モデルを作り,これを宮本,行山,竹内が医学的見地から検討し,臨床への応用を画る。
必要性:この研究テーマは医学的に価値の高いものであるばかりでなく,カテゴリカルデーテの時系列の解析法の研究という観点からも興味深いものであり,医学と統計数理の研究者の協力の下で,初めて研究可能となる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

行山 康

東京大学

鎌倉 稔成

中央大学

竹内 不二夫

大蔵省東京病院

宮本 昭正

東京大学