平成132001)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

13−共研−2029

専門分類

4

研究課題名

女性の自立意識の分析−郵送調査とWeb調査による比較分析と調査法の検討−

フリガナ

代表者氏名

タカクラ セツコ

高倉 節子

ローマ字

Takakura Setsuko

所属機関

長崎純心大学

所属部局

大学院人間文化研究科

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

7 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究では、2000年度(2001年2月)に実施した「女性の自立意識?第2回調査?」の実査結果
の詳細分析を行い、特に第1回調査(1994年度実施)結果との比較検討を行うこと、自由回答の分
析に、新たな解析ソフト(WordMiner)を適用して行い、旧来のアフターコーディングの方法によ
る結果との比較検討を行うこと、Web調査との比較検証を行うこと、を目的としていた。
 女性の自立意識について、第2回調査(2001年2月実施)結果を、第1回調査(1994年度実施)
結果と比較し、詳細な検討を行った。全般的には、2回の調査結果は類似していたが、詳細に見る
と、女性の社会進出は少し進み、これにつれ男女の平等意識はやや強くなっており、自立意識も僅
かながら強くなっていることが把握できた。属性項目との関連も、学種別、卒年次別、及び、結婚
や家族状況とも関連が見られた。自立意識は、やはり、経済的自立と認識している者が多く、就業
状態との関連も随所に見られたが、自立に対しての重要項目の分析では、経済的のみならず、精神
的自立も重要との考えが、多く現れていた。Word Minerの適用による、自由回答分析では、卒年
次別、自立の自覚の程度別、で、回答パタンが異なっていることなどが明らかにされたが、アフタ
ーコーディング方法との比較はまだ行えず、今後の研究に委ねることとした。
 Web調査の併用も検討した。ただし、この課題に特化した単独の調査を実施することは行わず、
別のWeb調査計画に相乗りとした。このとき、複数のWebサイトで行うことができたので、これ
らの取得結果と、郵送調査の結果とを比較分析することを進めた。また、女性の自立意識調査で、
郵送調査の中に「インターネット利用状況」を尋ねる設問を入れたが、この結果から、調査対象者
のインターネット利用状況は、約65%であり、1日平均20分以上利用者も、約33%に達して
いた。これは、この調査の対象者が定めた大学又は短大卒の女性に限られていたので、利用率が高
かったと見られる。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1)高倉節子,村田磨理子,大隅昇:「自由回答データの取得方法と分析についての検討?『女性の自
立意識』調査データを通して?」日本行動計量学会第28回大会・(特別セッション)発表論文抄録集
(2000.10)
2)村田磨理子,高倉節子,大隅昇:「自由回答の分析」第67回日本統計学会大会講演報告集
(1999.)
3)村田磨理子,高倉節子,大隅昇:「女性の自立意識調査?比較調査による検証?」第69回日本統計学
会大会講演報告集(2001.9.)
4)高倉節子,村田磨理子,大隅昇:「女性の自立意識調査における自由回答の分析?1994年調査と2001
年調査の比較を踏まえて?」日本行動計量学会第29回大会発表論文抄録集(2001.9.)
5)女性の意識研究グループ(代表:高倉節子)「『女性の自立意識』の研究」1994年度東京女性財
団・助成研究報告書(1995.3.)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

上松 由紀子

関東学院短期大学

大隅 昇

統計数理研究所

増子 隆子

?シーダー

村田 磨理子

(財)統計情報研究開発センター

柳原 良造

?マーケッティング・サービス

吉村 宰

岡山大学