平成262014)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

26−共研−2011

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

4

研究課題名

データ同化計算による放射線帯シミュレーションの感度解析法の開発

フリガナ

代表者氏名

ミヨシ ヨシズミ

三好 由純

ローマ字

Miyoshi Yoshizumi

所属機関

名古屋大学

所属部局

太陽地球環境研究所

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

21千円

研究参加者数

2 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地球周辺の宇宙空間には、放射線帯と呼ばれる高エネルギー粒子群が存在する領域がある。この高エネルギー粒子の時間変動を記述するために、従来、輸送拡散項と消失項からなるFokker-Planck方程式にもとづいて、粒子拡散による位相空間密度の時間・空間発展の計算が行われてきた。一方、近年の放射線帯の研究からは、粒子拡散以外の物理過程が放射線帯の加速過程に影響を及ぼしている可能性が指摘されるとともに、粒子のエネルギーによって異なったふるまいを示すこと可能性が指摘されている。
本研究グループでは、これまで放射線帯電子のデータ同化コードを開発してきた。これまでのデータ同化コードの開発において、放射線帯電子の時間変動に支配的な物理メカニズムに関するパラメータ推定計算を実施してきている。本計画では、物理過程の切り分けを目指して、感度解析を実装していくことを目指している。初年度にあたる本年度は、感度解析を導入するためにより簡単なモデルでのデータ同化計算の開発を行い、特にDst指数と呼ばれる地磁気指数のデータ同化コードを新たに開発し、その特性を調べた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

三好由純,上野玄太「データ同化を用いたリングカレントのエネルギー変化の動的推定」
統計数理研究所共同研究集会「電離圏・磁気圏モデリングとデータ同化」
2015年1月9日

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

上野 玄太

統計数理研究所