平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−80

専門分類

7

研究課題名

歯科衛生専門学校生の歯科矯正治療に関する意識調査とその統計解析

フリガナ

代表者氏名

オオツカ スミマサ

大塚 純正

ローマ字

所属機関

昭和大学

所属部局

歯学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

歯の健康づくりに対する国民の関心は年々高まっており、歯科衛生士の役割がますます重要になると考えられる。一方、資質の高い歯科衛生士が養成されるためには、最新の歯科保健医療に関する知識および技術が効果的に学生に対して教授されることが必要である。そこで、歯科衛生士は2年間で基礎ならびに臨床に関する教育が行われているが、学生の理解度や教育効果を客観的に評価するため意識調査を行うことにした。


歯科衛生士専門学校1年生64名に対して、歯科矯正学の講義開始時並びに終了時の2回、歯科矯正学の講義内容に関する意識調査を実施した。講義前の調査(初回時)では、主として一般的な歯並びについての意識がどうなのかについて、講義終了時(2回目)では、歯科矯正学の講義に関する理解度や指導法などについて調査した。
その結果、不正咬合の一種でである”八重歯”については、醜いとする者もいたが、”可愛い”と感じる者もいた。しかしながら、噛み合わせの良いものと悪いものについての評価基準は持っており、具体的な例(芸能人の名前)を挙げる事ができた。
また、2回目については、自由回答の問題が多かったので、回答部分について単語を抽出し、それが何らかのキーワードとなるかどうか簡単な分析(対応分析、クラスター分析)を試みた。その中で、”歯科衛生士になろうとした理由”についての設問には、資格修得、やりがいがある、衛生士に対する憧れ、自分自身の患者としての経験、などの回答が多かった。現在は、2年生となり、実際の病院実習で研修しるので、臨床実習に関する意識調査を実施中である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

大塚純正、斎藤茂、柴崎好伸、大隅昇:歯科衛生士学校生の歯科矯正治療に関する意
識調査?単語抽出法による検討?、昭和歯学会、12月11日発表予定

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

意識調査は、設問票を用いた自記式による。これより得られた回答データについて統計データ解析を用いて分析・検討する。研究方法を以下に示す。 1.調査対象ならびに調査時期 対象は、昭和医療技術専門学校歯科衛生士科学生約60名。専門的な知識を有しない一年次と、一年間の基礎ならびに臨床に関する座学を終了し、病院での実習を終了した2年次について、実施する。 2.調査内容 矯正学の基礎ならびに臨床についての理解度、修得度を重点的に評価・検証する。*本研究は、設問票の設計、設問内容の作成、回答データの解析法などについて統計的データ解析の専門的な知識を必要とするため、是非とも貴研究所との共同研究を希望する。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大隅 昇

統計数理研究所

斎藤 茂

昭和大学

柴崎 好伸

昭和大学