平成111999)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

11−共研−2042

専門分類

7

研究課題名

相関のある競合死因に基づく寿命短縮の構造に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ノダ カズオ

野田 一雄

ローマ字

Noda Kazuo

所属機関

明星大学

所属部局

理工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

Marshall_Olkin型2次元ワイブル分布族を用いて,着目する死因によるimplicitな
寿命の2次元確率分布を中心とするモデルを構成した。このモデルに基づく尤度関数を求め,
パラメータの最尤推定量を導出した。また,これらを用いてimplicitな寿命の平均値の推定量を
構成した。
 処理群と対照群におけるこれら平均値の差の漸近有効的な有意差検定を求めるために,最尤推
定量の漸近的性質すなわち,一致性および極限分布を求めた。これにより,平均値の推定量の漸近分
布を求めた。これにより,上記検定のためのワルド型検定統計量を算出し,統計量の漸近分布
を求めた。かくして,研究目的の寿命短縮を調べる方法として,漸近有効な有意差検定法が確
立した。また,競合死因の影響に相関がある場合を取扱うことが目的であるために,相関の有
無を調べるワルド型検定法を導出した(以上,詳細は添付した研究ノートを参照のこと)。
 取扱うデータとして,X-線被曝マウス(処理群)と非照射マウス(対照群)の終生飼育データ
(Robinson and Upton(1978)提供)について,その構造を調べた。これにより,競合死因の種類
によって,相関に大小の相違が観られた。また,構成したモデルに,これらのデータの適合を調
べるために,グラフによるチェック法ならびにAICによるモデル選択を考えた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

On AIC's corrected for estimating Kullback-Leibler information
for linear model selection,Bulletin of The 52nd Session of
Inter.Statist.Inst.,August10-18,1999,Helsinki,Finland.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

清水 由起子

放射線影響研究所

鈴木 和幸

電気通信大学

三野 大来

順天堂大学

宮岡 悦良

東京理科大学

村上 征勝

統計数理研究所