平成132001)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

13−共研−1015

専門分類

5

研究課題名

複雑系の相転移の数値的研究

フリガナ

代表者氏名

オノ イクオ

小野 いく郎

ローマ字

Ono Ikuo

所属機関

日本女子大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

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研究目的と成果(経過)の概要

長短の分子を混合した液晶の相転移の研究
剛体モデルについて、配向と空間配置の秩序を調べた。
体積一定の場合をシミュレートし、混合液晶の相図を濃度比の関数としてシミュレーションでもとめた。
脳神経回路網のホップフィールド模型において、直交性が低下し、類似性が増すと記憶容量が減少する
ことを、理論的に、また、シミュレーションにより示した。
有限温度ポッツ模型の非平衡緩和シミュレーション
クラスターアルゴリズムを用いると、1次転移点上下の共存相の
優位性の移り変わりを、ヒステリシス無しに正しく観測できることがわかった。
シミュレーションの初期状態として秩序状態と無秩序状態を混合したものを選ぶと、ヒステリシス
の無い非平衡緩和が起こり、緩和の様子から1次相転移点を決定できることがわかった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1.Ono I and Sakurai Y
Investigations on phase diagrams of binary mixtures of rod-like and
Spherical molecules by MD simulations.
21st IUPAP International Conference on Statistical Physics:Cancun,Mexico
Abstract(2001).
2.宮本香奈子、柴山由貴子、小野■郎
ホップフィールド・モデルの記憶容量とパターンの非直交性の関連
日本物理学会講演概要集 56-2:199-199 2001。
3.加園克己,尾関之康
2次元q状態ポッツ模型の自由エネルギーの非平衡緩和シミュレーション
日本物理学会講演概要集 56-2:179-179 2001。
4.加園克己,尾関之康
Mixed start法を用いた非平衡緩和による1次相転移の解析
日本物理学会講演概要集 57-1:235-235 2002。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

加園 克己

東京慈恵会医科大学

田村 義保

統計数理研究所