平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2050

専門分類

8

研究課題名

前方後円墳マウンド形態からみる畿内政権と関東地方豪族との政治的関連

フリガナ

代表者氏名

ウエキ タケシ

植木 武

ローマ字

Ueki, Takeshi

所属機関

共立女子短期大学

所属部局

生活科学科

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

『前方後円墳集成?〜?巻』(近藤編)をもとに、長軸70m以上の大型古墳で、墳丘の形態が
明確なもののみをとりあげると、全国で247例が抽出できた。これらをもとにデータベースを作成
し、クラスター分析を行った。形態の似ているもの同士のグループを作るため、cut-off lineと
いう新しい概念を用い、0.4のところで引くと、似たもの同士のグループが46できた。その中で
も、関西の例と関東の例が含まれるグループは、21あった。
 被葬者は、豪族かその家族というふうに高貴な人々に限られる前方後円墳は、特殊な技術をも
つ工人により作成された。もし、同一の工人、あるいは同系列の工人(息子・弟子)が作成した
とするなら、古墳の形態は似るはずである。そこで、これらの21グループは、それぞれ同一(同
系列)工人により作成された可能性が高いわけで、それならば、生前において被葬者間に何らか
の政治的関連があったことを示唆する。ただし、偶然の一致という可能性も否定できない。それ
ゆえに、最終的な結論は、墳丘の形態のみでなく、出土品等との比較研究も必要とする。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

植木武・大塚初重・梅沢重昭・岸野洋久・村上征勝
2001「前方後円墳から考察する大和中央政権と東国地方政権との構造的関連(??)?全期古
墳(?〜?)の考察 その1?」情報考古学会第11回要旨53-74。
2000「前方後円墳から考察する大和中央政権と東国地方政権との構造的関連(?)?前期古墳
(3,4世紀 ?〜?)の再考察?)」情報考古学会第10回要旨32-48。
1999b「前方後円墳から考察する大和中央政権と東国地方政権との構造的関連(?)?後期古墳
(6,7世紀 ?〜?)の考察?」情報考古学会第8回要旨23-37。
1999a「前方後円墳から考察する大和中央政権と東国地方政権との構造的関連(?)?中期古墳
(5世紀 ?〜?)の考察?)」情報考古学会第7回要旨1-16。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

梅沢 重昭

群馬大学

大塚 初重

明治大学

村上 征勝

統計数理研究所