昭和631988)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

63−共研−85

専門分類

7

研究課題名

統計的手法によるがん遺伝子の構造解析と機能予測

フリガナ

代表者氏名

ババ ヤスマサ

馬場 康維

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

統計科学情報センター

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

がん遺伝子は癌の発生及び増悪に重要な働きをしていると考えられる遺伝子群で,既に40種類以上がクローニングされ,塩基配列が決定されている。この研究の目的は,核酸塩基配列のデータベースと統計的手法を用いて,がん遺伝子の塩基配列からがん化の直接の原因となるタンパク質産物のアミノ酸配列の予測を行うことである。


がん遺伝子は癌の発生及び増悪に重要な働きをしている遺伝子群で,既に40種以上がクローニングされ塩基配列が決定されている。
20種のアミノ酸のそれぞれに対応するコドンの使用頻度が生物種によって異なることが知られているので,これを用いて種々の塩基配列がタンパク質をコードとしている可能性を検討した。
(1)Gen Bankから得られた様々な生物種のコドン利用カタログから数量化によりコドンの相対布置図を作成し,種々の検討を行った。
(2)がん遺伝子の塩基配列のデータを追補処理して同時布置図を作り,本来の生物種の相対布置図におけるがん遺伝子の位置の固定が可能かどうか検討した。
この結果,データと分析手法の整合性に種々の問題があることが判明し,今後引き続き,検討することとした。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

20種のアミノ酸のそれぞれに対応するコドンの使用頻度が生物種によって異ることが知られているので,これを用いて,与えられた塩基配列がタンパク質をコードしている可能性を検量する。核酸塩基配列の世界最大のデータベース,Gen Bankから作られた様々な生物種のコドン利用カタログを得て,そのデータについて,コレスポンデンスアナリシスまたは数量化法により解析を行う。この際,対象となるがん遺伝子の塩基配列のデータを追補処理して同時布置図を作り,本来の生物種と比較する。この方法によってどの程度正確にタンパク質産物のアミノ配列が予測できるかを検討する。
これらの研究を進めるにあたり,がん遺伝子に関するデータ及び知識を有する吉田と解析法の知識を有する馬場の共同研究が不可欠である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

吉田 輝彦

国立がんセンター