平成21(2009)年度 重点型研究実施報告書
課題番号 |
21−共研−4304 |
分野分類 |
統計数理研究所内分野分類 |
d |
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主要研究分野分類 |
6 |
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研究課題名 |
日本人英語学習者の前置詞表現のプロトタイプ特定に向けた統計的研究 |
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重点テーマ |
言語と統計 |
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フリガナ 代表者氏名 |
チョウ カナコ 長 加奈子 |
ローマ字 |
CHO Kanako |
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所属機関 |
北九州市立大学 |
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所属部局 |
基盤教育センター |
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職 名 |
准教授 |
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配分経費 |
研究費 |
0千円 |
旅 費 |
0千円 |
研究参加者数 |
3 人 |
研究目的と成果(経過)の概要 |
本研究は認知言語学の立場から,日本人英語学習者の前置詞表現のプロトタイプの特定を統計的に行おうとするものである。言語使用者のプロトタイプの形成には,大きく2つの要因があると言われている。1つは言語使用者と対象言語との接触頻度であり,頻繁に接触したものがプロトタイプとして形成されるというものである。もう1つは認知的な際立ちであり,認知的に目立つものがプロトタイプとされるというものである。2009年度は1つ目の要因である接触頻度に焦点を当て,どのような分析手法が可能かについて検討を行った。そして「日本人英語学習者のインプット」を特定するべく,学習者が実際に使用する教科書の枠を越えて共通な英語インプットの抽出を試みた。パイロットスタディとして,英語前置詞inのランドマークに焦点を当て,「in + ランドマーク」という組み合わせにおいてランドマークに出現する単語(グループ)のインプット頻度についてカイ二乗検定量を用いて分析を行った。調査対象とした言語データは,高等学校で用いられている主要な英語検定教科書(英語Iおよび英語II)コーパスである。これは日本人英語学習者が英語と接触するのは学校教育を中心として教科として接触することが主であるからである。コーパスの中からinのランドマークを抽出し,それらの出現頻度を分析した。その結果,前置詞を?空間用法,?時間用法,?その他の用法と3つに分類した場合,トークン頻度においては?時間用法と?その他の用法について教科書間に有意な差があったが,タイプ別頻度については,教科書間に有意差は見られなかった。さらに出現頻度10以上の単語(グループ)に対して,それぞれの頻度について有意差を検定し分析を行った結果,約34%に教科書間で有意な差が存在した。高頻度な単語(グループ)においても有意差が確認され,今回用いたアプローチでは限界があることがわかった。問題点としてまず使用した言語データの局所性があげられる。さらに分類する際の単語のグルーピングの問題があった。これらの問題点については2010年度に引き続き検討を行い,解消を試みたい。 |
当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) |
<学会等における口頭発表> |
研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 |
特になし |
研究参加者一覧 |
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氏名 |
所属機関 |
川瀬 義清 |
西南学院大学 |
前田 忠彦 |
統計数理研究所 |