平成51993)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

5−共研−54

専門分類

6

研究課題名

時変振幅の性質を持つ波動の抽出法

フリガナ

代表者氏名

ヒグチ トモユキ

樋口 知之

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

自然界には、振幅が時間と共に変化する波動が数多く観測される。その波動を時間空間で直接モデル化し、その振幅値の時間変動を正確に捉える。


地球科学の分野では、最終的に調べたい物理量の時間変化が、別な物理量の波動の振幅値の変化として現れる場合が多い。従って、時変の振幅値を正確に推定する問題は非常に普遍的であり、かつ重要である。時変振幅の波動を直接時間空間でモデル化し、最近の非線形ベイズモデルの諸解法の適応性を探った。モデリングにあたっては、データを直接採取している研究者に物理的観点からの助言を仰いだ。応用としては、宇宙科学研究所が昨年打ち上げた人工衛星GEOTAILによる磁場測定データの解析を行った。衛星に搭載のフラックスゲート磁力計によって地球周辺の磁場が測定されるが、その測定値には固有のオフセットが加わっている。上記の方法を用いて、そのオフセットと真の物理的データを分離することが可能になった。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

地球科学の分野では、最終的に調べたい物理量の時間変化が、別な物理量の波動の振幅値の変化として現れる場合が多い。従って、時変の振幅値を正確に推定する問題は非常に普遍的であり、かつ重要である。時変振幅の波動を直接時間空間でモデル化し、最近の非線形ベイズモデルの諸解法の適応性を探る。
モデリングにあたっては、データを直接採取している研究者に物理的観点からの助言を仰ぐ。応用としては、宇宙科学研究所が昨年打ち上げた人工衛星GEOTAILによる磁場測定データの解析を考えている。衛星に搭載のフラックスゲート磁力計によって地球周辺の磁場が測定されているが、その測定値には固有のオフセットが加わっている。
上記の方法を用いて、そのオフセットと真の物理的データを分離することが最終的な目標である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

河野 英昭

九州大学

北川 源四郎

統計数理研究所

國分 征

東京大学

山本 達人

宇宙科学研究所