昭和621987)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

62−共研−84

専門分類

8

研究課題名

教育統計情報の活用化に関する研究

フリガナ

代表者氏名

ミズノ キンジ

水野 欽司

ローマ字

所属機関

大学入試センター

所属部局

研究開発部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

子どもの心身の発達に関する教育統計資料は,教育関係の諸機関によって数多く蓄積されている。だが,個々の資料の内容事項や調査時期が異なるなどの特徴により,資料相互を関連づける総体的利用は必らずしも十分でない。
本研究は,前年度に継続して,個々の資料を相互に照合し,全体的関連の中からより豊富で有効な情報を引き出すための具体的な種々の手段を考案することを目的とする。


教育分野における多くの統計調査資料から,より多くの情報を引出すための有効な手段・方法を探索することを目指し,前年度(61年度)に続けて検討を進めた。ただし,種々の事情により個票の利用が困難な状況を配慮し,主にaggregateデータの問題を取り上げた。
一般に,公刊される調査報告書の内容は,すべてaggregateデータであり,しかも実際面での利用が多い。したがつて,調査報告書の集計表の編成方式,表示内容(付随する基本統計量など)を中心に,有効利用の観点から,その得失を考察した。検討事例は「昭和60年度・体力・運動能力報告書」(文部省)のほか,数点である。
検討の結果,量的データにおいて調査事項間の相関関係(相関係数など)の提示を欠く例が多い反面,相関関係の提示により,一段と多くの情報が得られる可能性を再確認できた。今後は,これら個々の問題点の改善方向を具体的に明らかにする予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

現段階では,研究発表の時点・場所については未定。


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

62年度は,前年の準備検討を踏まえて,以下の研究作業を行う。
1)各種の教育統計資料について,その内容・対象年令・調査時期などの分類・整理を進め,既存資料の相互関連,総体的利用の可能性の細部検討を行う。
2)諸資料の横断的利用に関する方策案の主たる検討対象として,“体育・スポーツ”関係の統計資料を取り上げ,再集計や再分析を試み,データの詳細にわたって上記のねらいの妥当性・有効性を確める。
3)これらの検討作業に付帯して,既存の統計調査に加えるべき内容項目や基本集計を明らかにすると同時に,今後のデータベース化に対する指針を与える。
なお,62年度では,新たな研究者を加え,対象資料の細かい意図内容や調査の実態の検討に備えることとした。
研究期間は3年間を予定しており,来年度(63年度)を一応の終了としたい。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

浅木森 利昭

国立教育研究所

馬場 康維

統計数理研究所

脇本 和昌

岡山大学