平成302018)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

30−共研−1004

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

4

研究課題名

固体地球科学のシミュレーションモデルと観測データに適用可能なデータ同化法の開発

フリガナ

代表者氏名

ナガオ ヒロミチ

長尾 大道

ローマ字

Nagao Hiromichi

所属機関

東京大学

所属部局

地震研究所

職  名

准教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

データ同化はベイズ統計学や最適化理論を基礎として数値シミュレーションモデルの状態変数やパラメータを推定する手法であり、気象学・海洋学・統計科学等の分野で手法開発や応用研究が広く行われてきた。近年、地震学においても、断層すべりのシミュレーションモデルに対するGNSSデータ同化や地震活動データ同化などの研究が進展しつつあるが、これまでの研究は比較的小自由度の問題に対する既存の同化手法の適用にとどまっていた。より現実的なモデルに対するデータ同化を可能にするためには、強非線形性への対応や大自由度系に適用可能な手法の開発が必要となる。本課題では大自由度モデルや強非線形性を持つモデルに適用可能なデータ同化手法の開発を行った。4次元変分法、アンサンブルカルマンフィルタ、粒子フィルタ等の標準的なデータ同化手法を従来の研究と比べて自由度の大きい断層すべりモデル、火山噴火モデル、地震活動モデル等に適用し、大自由度モデルに対する各同化手法の特性を整理した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

国際学会 招待講演

Nagao, H., M. Kano, K. Nagata, S. Ito, S. Sakai, S. Nakagawa, M. Hori, and N. Hirata, Seismic wavefield imaging of long-period ground motion in the Tokyo Metropolitan area, Japan, International Conference on Mathematical Modeling and Applications (ICMMA), Feb. 11, 2019 (invited).

Nagao, H. and S. Ito, Data assimilation based on four-dimensional variational method: Optimization and uncertainty quantification, 3rd International Symposium on Research and Education of Computational Science (RECS 2018), The University of Tokyo, Sep. 21, 2018 (invited).

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

固体地球科学データ同化に関する研究会,2019年3月29-30日,琉球大学理学部,30名

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊藤 耕介

琉球大学

岩田 貴樹

常磐大学

小屋口 剛博

東京大学

庄 建倉

統計数理研究所

鶴岡 弘

東京大学

中野 慎也

統計数理研究所

福田 淳一

東京大学