平成71995)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

7−共研−100

専門分類

8

研究課題名

人口動態・家族動態に関するコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

昨年度は,未婚率・離婚率・出生率に関するコウホート分析を行い,その有効性を確認することができた。これを踏まえて本年度は,結婚観・家族観・性別役割分業観などに関する意識調査データに対して,また欧米諸国の未婚率・離婚率・出生率に関するデータを収集し,日本のコウホート分析結果との比較を行う。


本研究の目的は、ベイズ型コウホートモデルを用いて人口動態・家族動態に関する諸データを分析することにより、議論の混乱の一因となっている年齢・時代・コウホート効果を弁別し、現在注目を集めている婚姻率や出生率の動向を把握・予測することである。
本年度は、共同研究者と合計2回の会合(96年1月、96年2月)をもち、共同研究をすすめた。
具体的には、以下のことを行なった。
1. 未婚率・離婚率・出生率などの人口動態・家族動態に関する行政統計データのコウホート分析結果を昨年度にひきつづき検討し、学会発表を行なった。
2. 新たに結婚観・家族観・性別役割分業観などに関する意識調査データを収集し、コウホート分析を行なった。
3. 得られた分析結果に基づき、人口動態・家族動態に関する既存の諸仮説について検討を行なった。
4. 欧米諸国の未婚率・離婚率・出生率などの時系列データを収集し、適用可能なものについてコウホート分析を適用し、わが国における結果と比較検討した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

中村隆・長谷川公一,人口・家族動態のコウホート分析,日本社会学会第68回大会,
1995年9月23日。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

昨年度は,おもに未婚率・離婚率・出生率に関する国勢調査データ,住民基本台帳データをもとにコウホート分析を行った。本年度は引き続いて 1.結婚観・家族観・性別役割分業観などに関する総理府・NHK等の意識調査データに対してコウホート分析の適用を行う。 2.さらに,欧米諸国の未婚率・離婚率・出生率に関する年齢階級別時系列データを収集し,日本のデータの分析結果との比較検討を行う。 3.これらを踏まえて,現在の20歳代のコウホートの今後の未婚率や出生率の動向について予測を試みる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

海野 道郎

東北大学

長谷川 公一

東北大学