昭和601985)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

60−共研−34

専門分類

6

研究課題名

地震学における統計数理モデル

フリガナ

代表者氏名

サイトウ マサノリ

斎藤 正徳

ローマ字

所属機関

東京工業大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

32 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地震現象はその中でも地震予知という社会的関心もあり,観測データも豊富であり,かつ数理科学になじみやすいことから,これまでも小さなグループとしてであるが,分野の違いをのりこえて研究連絡,共同研究が行なわれてきた。この小さなグループをまとめて,まとまったワーキンググループとして,地震現象の数理解析方法,数理モデルを作り上げるのがこの研究会の目的である。統計・数学・物理・工学で使われている解析手法を地震学の研究者が知り,また,地震についての豊富な情報を分野外の人が知ることによって,必ずや具体的に使える理論が生み出されると思っている。これは解析よりも観測が先行しがちな地震予知にも有効な解析方法を生むステップとなると期待する。


本研究会は地震現象を対象として,地震学の専門家だけでなく,統計学,数学,物理学,工学などの広い分野にまたがる研究者の交流と共同研究を目的としたものである。昨年度1年間の間に合計3回の研究会が統計数理研究所で開かれた。1回目は9月19日に研究会の進め方についての相談を兼ねて行なわれた。この日は議論の出発点として,レビゥーや問題提起を中心とした話題が提供された。2回目は12月5日と6日に行なわれた。前回の議論をふまえ,1日はフラクタルを中心に,2日目は時間・空間パターンを中心に,それぞれ話題を発展させた。3回目は1回目と2回目の議論をまとめる形で行なわれ,これまでに議論された内容を深め,問題点や今後の課題を浮き彫りしていくことが目ざされた。
以上3回の研究会とも,地震や統計の専門家をはじめとして,広い分野から多数の研究者を集め,活発な議論が行なわれ,各テーマについていろいろなモデルが提案され,広い角度から検討が加えられた。
これらの研究会で議論された内容については,本研究会の報告集「数理地震学−地震学における統計数理モデル研究会報告書−」に掲載される。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

報告集「数理地震学モデル研究会成果報告書」


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

赤池 弘次

統計数理研究所

甘利 俊一

理化学研究所

飯尾 能久

京都大学

石黒 真木夫

統計数理研究所

伊東 敬祐

神戸大学

伊藤 秀美

気象研究所

伊藤 栄明

統計数理研究所

大内 徹

神戸大学

尾形 良彦

統計数理研究所

尾崎 統

統計数理研究所

北川 源四郎

統計数理研究所

栗田 敬

筑波大学

小山 順二

東北大学

坂元 慶行

統計数理研究所

佐藤 春夫

東北大学

島崎 邦彦

東京大学

高安 秀樹

東北大学

田辺 國士

統計数理研究所

種村 正美

統計数理研究所

田村 義保

統計数理研究所

佃 為成

京都大学

樋口 伊佐夫

帝京技術科学大学

深尾 良夫

名古屋大学

藤井 直之

神戸大学

古本 宗充

金沢大学

三浪 俊夫

福岡教育大学

三村 昌泰

東京大学

山口 昌哉

龍谷大学

山科 健一郎

東京大学

横田 崇

気象研究所

吉田 明夫

気象研究所