平成212009)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

21−共研−1019

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

7

研究課題名

日本人の投票行動・政治行動のコウホート分析

フリガナ

代表者氏名

ミフネ ツヨシ

三船 毅

ローマ字

Mifune Tsuyoshi

所属機関

愛知学泉大学

所属部局

コミュニティ政策学部

職  名

准教授

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

衆議院選挙投票率は、1993年から96年にかけて大きく低下した。しかし、その後の国政選挙投票率の推移をみると、いかに選挙戦が盛り上がり有権者の関心が高くなっても投票率は低水準のままであり、決して1980年代の高水準までに回復していないのである。この事実から、投票率が低水準にある原因は或る年以降の出生コウホートにあるという仮説が導出される。
 本研究の目的は、1993年以降の衆議院選挙投票率の低下においてコウホート効果の存在するという仮説を検証することである。
 分析は統計数理研究所中村隆教授の開発したベイズ型コウホートモデルにより行った。分析結果とその詳細な検討から1960年前後の出生コウホート、世代としては新人類世代から投票率低下のコウホート効果の存在を確認した。
 本研究の成果は、三船毅・中村隆の共同研究として、日本選挙学会、投票行動部会(於:同志社大学)で.「衆議院選挙投票率の分析?1969年から2005年における年齢・時代・世代の影響?」として報告した。また、『選挙研究』(第25巻第2号)に「衆議院選挙投票率の分析?1969年から2005年における年齢・時代・世代の影響?」(83?106頁)として掲載された。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

学会発表:日本選挙学会 2009年度 投票行動部会 「衆議院選挙投票率の分析?1969年から2005
     年における年齢・時代・世代の影響?」(統計数理研究所中村隆教授との共同報告)


論文発表:「衆議院選挙投票率の分析?1969年から2005年における年齢・時代・世代の影響?」
     (2010)『選挙研究』(第25巻第2号)83−106頁
     (統計数理研究所中村隆教授との共著)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

中村  隆

統計数理研究所