平成111999)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

11−共研−2002

専門分類

1

研究課題名

システム故障の統計的推測

フリガナ

代表者氏名

フタツヤ マサオ

二ッ矢 昌夫

ローマ字

Futatsuya Masao

所属機関

弘前大学

所属部局

理工学部

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

システムの信頼性の研究では,システムを構成しているコンポーネントの故障確率がすべて既知の
ときに,そのシステムの故障しない確率(信頼度)を求める方法について論じていることが多い。わ
れわれの研究は,システムとコンポーネントは2つの状態(稼働と故障)であること,そして,シス
テムにおけるコンポーネントの寿命は同一の指数分布に従い,かつ,互いに独立であることを仮定し
て,最初に,コンポーネントの故障が打ち切り標本で与えられている場合(2標本問題)におけるシ
ステム寿命の予測区間を構成した。次に,同様の仮定で,稼働しているシステムの中の故障したコン
ポーネントのデータを使用し(1標本問題),そのシステムの残りの寿命に対する予測区間を構成し
た。これらについてまとめたものを現在投稿中である。また,これらの日本統計学会での発表の概要
を別紙に添付する。
 現在,コンポーネント間の独立性の仮定をゆるめたいくつかのモデル(Kamps,U.(1995)による
Sequential order statistics)の予測区間について検討中であり,この検討結果の学会発表を予定してい
る。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

コンポーネントの故障(指数分布)が打ち切り標本で与えられている場合の,システム寿命の予測
区間の構成について,
二ツ矢・高橋 "システム故障時間の区間予測"1996年日本統計学会(講演報告集p.295-6)で発表,
 また,稼働しているシステムの中の故障したコンポーネントのデータを使用し,そのシステムの残
りの寿命に対する予測区間の構成について,
二ツ矢・高橋 "稼働中システムのユニット故障データに基づくシステム故障の区間予測"1998年日
本統計学会(講演報告集p.463-4)で発表した。現在,これらの内容をもとにした論文を投稿している。

 コンポーネントがk-out-of-nシステムのときのk-out-of-nシステムというように幾重にも考えられる
極限のシステムについて,
高橋・二ツ矢 "ある多段順序統計量について"石巻専修大学紀要,1998年,にまとめた。
 また,単調性の性質のないシステムの故障率の推定に関連して,
高橋・二ツ矢 "最小出現率の推定" 石巻専修大学紀要,1996年,
高橋・二ツ矢 "最小出現率の推定" 1997年日本統計学会(講演報告集p.354-5)で発表した。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

高橋 宏一

石巻専修大学

平野 勝臣

統計数理研究所