平成162004)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

16−共研−2051

専門分類

8

研究課題名

イギリス英語コーパスにみる社会システムの持つ言語特徴の研究  −ジェンダーの観点からー

フリガナ

代表者氏名

タカハシ カオル

高橋 薫

ローマ字

Takahashi Kaoru

所属機関

豊田工業高等専門学校

所属部局

一般学科

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

社会言語学におけるジェンダーの研究を概観すると、権力・支配力すなわち「力」の概念、ある
いは、身体的、経済的、職場階層などを分析の指標として、主に実地調査による言語分析を中心に
研究が進められてきた。本研究では、イギリス英語の大規模文章資料集すなわちコーパスを、社会
システムの観点からなる指標により細分化することによってサブコーポラに再構築し、それぞれ
をスピーチコミュニティーとみなし、それらの持つ言語特徴を特定し、コミュニティーを区分す
る社会言語学的な要因について特にジェンダーの視点から考察する。
 たとえば、ジェンダーに職場階層という指標を絡めることにより、「ジェンダー×職場階
層」というサブコーポラが構築される。ここで、それぞれのサブコーパスをスピーチコミュ
ニティーと見なし、言語学的特徴を抽出することにより、ジェンダーを社会言語学的に論じ
ることができると考える。
 このような研究を実現可能にする背景はイギリス現代英語からなる British National
Corpus(以降BNC)がジェンダーを含む社会システムの指標を内部変数として持つ大規模文
章資料集であることが挙げられる。
 本年度は、ジェンダーと他の指標という2変数によりサブコーポラを構築し、それぞれのタ
グの頻度、また特定の語彙の頻度を産出するプログラミングの作成が主であった。
 ジェンダーについての分析は、考察を含めて平成17年度に本格的に実施する予定である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

論文
コーパス・データを 用いた「文末重点の 原則」の妥当性検証 (研究ノート) 伊藤彰 浩・高橋 薫 英語コーパス研究第1 0号 pp.111-1 17 2004年
Upgrade Document -- Typology of Registers in the British National Corpus: Multi-Feature and Multi-Dimensional Analses -- TAKAHASH I, Kaoru Department of Linguistics and Modern English Language Lancaster University pp.1-120 2005年
学会発表
A Study of Register Variation in the British National Corpus Takahashi, Kaoru ICAME 23 in Italy 2004年5 月

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

伊藤 彰浩

愛知学院大学

山下 淳子

名古屋大学

吉野 諒三

統計数理研究所