平成24(2012)年度 共同利用登録実施報告書
| 課題番号 | 24−共研−16 | 分野分類 | 統計数理研究所内分野分類 | b | ||
| 主要研究分野分類 | 2 | |||||
| 研究課題名 | 複雑ネットワークのゲーム理論的モデリングとその解析 | |||||
| フリガナ 代表者氏名 | イマイ テツオ 今井 哲郎 | ローマ字 | Imai Tetsuo | |||
| 所属機関 | 理化学研究所 | |||||
| 所属部局 | 計算科学研究機構 | |||||
| 職 名 | 特別研究員 | |||||
| 研究目的と成果の概要 | 
|  情報通信や社会学,生物学など多様な分野において,その要素間の関係のトポロジ構造が複雑ネットワークと呼ばれる特性を持っていることが分かってきており,インターネットにおけるAS(Autonomous System)間トポロジも,その一つとみられている.AS間トポロジは,高い判断能力を持った多数の管理者によって分散的かつ利己的に構築されたものであるが,これまでの複雑ネットワーク生成の理論では,このような分散的・利己的なトポロジ形成が十分に表現しきれていなかった.このようなトポロジ形成のモデル化の方法の一つとして,ゲーム理論の分野でネットワーク形成ゲームというモデルが研究されている.我々は,複雑ネットワークを分散的・利己的なマルチエージェントによる合理的行動の帰結として表現可能であると考えており,その形成の仕組みの説明とその制御の方法論を構築するためのアプローチとして,ネットワーク形成ゲームの枠組みが有用であると考えている. |