平成11（1999）年度　一般研究１実施報告書

課題番号	11−共研−1009	専門分類	3
研究課題名	非線形時系列解析による脳波活動と脳幹下部網様体活動との相互応答
フリガナ 代表者氏名	オガワ テルユキ 小川 昭之	ローマ字	Ogawa Teruyuki
所属機関	大分医科大学
所属部局
職　　名	名誉教授
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研究目的と成果（経過）の概要

研究目的:未熟児・新生児の脳波活動の「揺らぎ」と自律神経機能のそれとの間の制御システム
応答が受胎後週数の発達に伴い如何なる変化を示すかを知る。
成果の概要:(1)0.25Hz以下の脳波周波数の振幅調節をNovak,P(1992)の方法に従ってFFTと自己
回帰モデルを用いて周波数解析を行い、脳波周波数振幅調節に及ぼす呼吸の影響を求めた。その
結果、受胎後34〜39週の未熟児ではθ波帯域脳波周波数振幅調節の0.072〜0.042Hz周辺に相関
がみられ(図)、受胎後週数の発達に伴い振幅調節の周波数が減ずることを知った(表)。(2)この2
つのパラメータ間の相互応答を非線形自己回帰解析によって求めるプログラム(共同研究者:石黒
真木夫教授)を使用する技術の修得が我々にはまだできていないので来年度の課題としたい。

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

1.Novak P,et al:Periodic amplitude modulation of EEG.Neurosci Lett 1992:136:213-215
2.Benarroch EE,et al:Central autonomic disorders.J Clin Neurophysiol 1993:10:39-50

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究参加者一覧
氏名	所属機関
石黒 真木夫	統計数理研究所
田中　咲子	社会福祉法人　聖母の騎士会