平成122000)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

12−共研−1021

専門分類

8

研究課題名

高度情報通信社会における統計<データ>の利用・公開規範に関する批判的考察

フリガナ

代表者氏名

シバサキ フミカズ

柴崎 文一

ローマ字

Shibasaki Fumikazu

所属機関

総合研究大学院大学

所属部局

教育研究交流センター

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

我々の共同研究は,「高度情報通信社会における統計〈データ〉の利用・公開規範に関する批判的考
察」を目的とするものである。
 現代社会が高度な情報化の時代をむかえているということに,今日,異をとなえる者はないだろう。
このような状況下で,統計〈データ〉がもちうる「意味」や「社会的影響」も,以前とは大きく異なる
様相を示していると言える。しかし,一部の限定された領域を除いては,こうした新局面における統計
〈データ〉の利用や公開方法に関する原理的で規範的な探求は,未だ十分な成果を示すまでには到ってい
ないと言わざるをえない。そこで本共同研究では,人文・社会・自然・工学等のさまざまな学術領域にお
ける専門研究者の参加を得,諸統計〈データ〉の利用や公開の方法に関し,批判的観点からの討議を展開
することにより規範的原理を発見・構成し,提起することをめざしている。
 本年度はこのような目的設定のもとで,班員が各自の研究環境において独自の研究を進めるとともに,
下記のように2回の研究会を催し集中的な討議を行った。
 この結果,下記にあげるような研究成果を発表することができた。また現在,班員による「情報倫理学」
に関しての包括的な論稿が執筆中でもある。
 本年度の共同研究において明らかになってきたことは,インターネットの爆発的な利用拡大が,統計〈
データ〉を含む各種情報の利用と公開のあり方について,重大な影響を及ぼしていることは勿論である
が,この問題の背景には,より本質的な問題の位相として現代社会における「テクノロジー」の問題とい
うものが認められるということであった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

●本共同研究のホームページ
http://ccre.soken.ac.jp/~gie/
●研究成果
「情報と倫理」
(http://ccre.soken.ac.jp/~gie/statement.htm)
「情報倫理の確立をめざして」
(http://ccre.soken.ac.jp/~gie/reseach/i_ethics.htm)
「倫理学とはどんな学問か」
(http://ccre.soken.ac.jp/~bash/papers/ethics/int.htm)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

高岩 義信

高エネルギー加速器研究機構

高畑 尚之

総合研究大学院大学

田中 美栄子

宮崎大学

田村 義保

統計数理研究所

名倉 賢

総合研究大学院大学

服部 彰

福岡大学

平田 光司

総合研究大学院大学

湯川 哲之

総合研究大学院大学