平成212009)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

21−共研−4206

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

6

研究課題名

学校数学におけるICTを利用した統計教育の教材開発

重点テーマ

統計教育の新展開

フリガナ

代表者氏名

オグチ ユウイチ

小口 祐一

ローマ字

OGUCHI,Yuichi

所属機関

盛岡大学

所属部局

文学部児童教育学科

職  名

准教授

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

1. グラフ電卓に関する研究成果の整理
 オーストラリアのSACSAフレームワークに基づく教科書などから,グラフ電卓を活用した教材を収集・整理した。
2. グラフ電卓を利用した統計の教材開発
 統計概念に関する知識を足場にして,統計的探究プロセスに関する問題に答える15個の教材を開発した。
3. カリキュラムと教材の系統化
 開発された教材をわが国のカリキュラムに位置づけ,教材の系統化を試みた。
4. 評価尺度と評価問題の開発
 ミネソタ州立大学のARTISTプロジェクトを参考にし,評価尺度と評価問題を開発した。
5. 統計教育テキストの作成
 統計の概念理解,統計的探究,グラフ電卓による操作マニュアル,評価問題の4項目による15時間扱いの統計教育テキストを作成した。
6. 実験授業の実施
 平成21年度前期に高校3年生を対象にし,グラフ電卓を利用した実験授業を16時間実施した。
7. 教材の効果の特定
 実験授業実施前後に実施した調査結果を分析し,教材の効果を特定した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1. GAISEレポートに基づく中学校統計教育における評価の枠組み,225−228,日本科学教育学会年会論文集33,2009.
2. 小学校算数における統計的リテラシーの指導に関する研究,75,統計関連学会連合大会講演報告集,2009.
3. インターネットを利用した標本調査の考え方の指導,76−80,教育科学数学教育No.625,明治図書,2009.
4. 高等学校「データの分析」におけるICT活用教材の開発,41−42,第6回統計教育の方法論ワークショップ論文集,2010.
5. 実践から学ぶ!グラフ電卓による統計の指導,150頁,青山社,2010.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

グラフ電卓ワークショップ,中学校教育研究会,2009年5月22日,信州大学教育学部附属長野中学校,参加者数40名.

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

江口 真透

統計数理研究所

荻原 文弘

佐久長聖中学校・高等学校

小池 徳男

信州大学教育学部附属長野中学校