昭和631988)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

63−共研−17

専門分類

2

研究課題名

統計ソフトウェアの基礎研究

フリガナ

代表者氏名

タルミ トモユキ

垂水 共之

ローマ字

所属機関

岡山大学

所属部局

教養部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

14 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

これまでに統計ソフトウェアを開発した経験を有する研究者をグループ員に集め,既存の統計ソフトウェアの比較,検証を行い,第5世代コンピュータのための統計ソフトウェアに期待される機能,インタフェースを考え,基礎設計を行う


1988年12月9日,10日の2日間にわたり,統計数理研究所セミナー室に共同研究員他18名が一同に集まり,「統計ソフトウェアの基礎研究」の研究会を行った。この研究会では各研究員が作成・育成した統計ソフトウェアの現状を報告し,次世代の統計ソフトウェアに期待される機能,マンマシンインターフェースを考えることを目的にした。
研究会では,研究代表者の垂水が共同研究の目的を説明し,問題提起を行った。大橋は「SASの今後の開発について」報告し,次のバージョンに新規組み込まれる機能について説明した。大西は「システムのOEPPの特徴」について報告した。水田は「視覚的データ解析環境について」報告し,試作版のマンマシンインターフェースのデモを行った。林はパソコン用の統計ソフトウェア「Seto/B」の特徴について報告しデモを行った。安田は「統計経済分析システムについて」報告し,ラップトップパソコンでデモを行った。小柳は「SALSの現状」について報告した。田村は統数研の「統計ソフトウェア運用システム」について報告した。松尾・桜井・竹生は「九州大学大型計算機センターにおける統計ソフトウェア」という題で各統計ソフトの使用頻度,Sの使用がってについて報告し,大型センタで要求される統計ソフトについて報告した。大隅はマッキントッシュのマンマシン「インターフェース」について報告し,デモを行った。
次世代の統計ソフトではユーザーインターに視覚化,グラフ化を取り入れることが重要になり,これまで大型計算機でないと無理と思われていた手法までパソコン,EWSで可能になっていることがわかった。次の機会には一歩進めてビジュアルインターフェースの基礎設計を目指したい。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

第47回ISIにおいて乗水・林 Consultation System to select a method in multivariate analysisを発表予定


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

パーソナルコンピュータ,ワークステーション,ミニコンピュータから大型コンピュータまで豊富なハードウェアを取りそろえ,それらの上で動く各種統計ソフトウェアを収集している統計数理研究所はこれらの比較研究を行うのに最適であり,新しい統計ソフトウェアの開発,流布を行うことが必要である。これため全国から研究所に3〜4回グループ員が集り,共同研究を行って統計ソフトの将来の展望をはかる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大隅 昇

統計数理研究所

大西 治男

筑波大学

大橋 靖雄

東京大学

小柳 義夫

東京大学

正法地 孝雄

広島大学

田中 豊

岡山大学

田村 義保

統計数理研究所

林 篤裕

大学入試センター

松尾 文碩

九州大学

水田 正弘

北海道大学

三宅 一郎

大阪国際大学

安田 聖

一橋大学

脇本 和昌

岡山大学