平成101998)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

10−共研−101

専門分類

9

研究課題名

住民健康疫学調査における調査・解析法の改善

フリガナ

代表者氏名

ヤマモト エイジ

山本 英二

ローマ字

所属機関

岡山理科大学

所属部局

理学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

疫学観察研究に関心の深い疫学、生物統計学、数理統計学の研究者が疫学調査の事例研究を共同して検討し、実際に即した統計調査法・解析法の改善を図る。関心のある因子の影響度を評価する時、他の因子の影響をどう管理・制御するかが問題となる。ここでのバイアスや精度についての統計的諸問題を検討する。また因果推論における統計的解析の役割について考察する。


本共同研究では、環境中の化学物質や細菌・ウイルスによる住民健康被害の疫学調査に係わっている疫学者や生物統計学者が各自の研究を持ち寄り、互いに議論をする中から、各自の専門分野の研究を深めたり、新たな研究課題の方向性を探ることを狙った。
近年のトピックスである環境ホルモンの第一線の研究者との研究会を組織し、この分野の研究動向を学ぶと共に、生殖毒性の評価をめぐる統計的諸問題についての今後の研究の方向性について探ることが出来た。
〔研究会の場合 開催期間:H11、2/26   開催場所:統数研〕


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

T.Tshuda, Y.Mino, A.Babazono, J.Shigemi, T.Otsu, and E.Yamamoto(1998). An epidemiological study on sillica, sillicosis, and lung cancer in the south East of Okayama prefecture, Japan. Advances in the Prevention of Occupational respiratory Diseases. Edited by K. Chiyotani, Y. Hosoda, and Y. Aizawa. 211-215.


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本共同研究者は長年、日本における砒素・水銀中毒、粉塵曝露、O157食中毒などの疫学観察研究に取り組んできて有用なデータを集積してきている。近年の理論疫学、統計調査法・解析法の発展を基にした事例研究を行うことにより新たな問題、新たな知見を得ることが期待できる。観察研究における統計的問題について生物統計学者、疫学者が共同して方法論的・解析的な検討を行うことで、相互の専門性の発展が図れる。統計数理研究所では従来からの疫学観察研究の研究方法とデータの統計解析法の開発で豊富な実績を持つ。その人的・情報処理資源を有効に使い、共同して疫学調査法・解析法の改善を図る。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大瀧 慈

広島大学

佐藤 俊哉

統計数理研究所

津田 敏秀

岡山大学

馬場園 明

九州大学

柳本 武美

統計数理研究所