平成31991)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

3−共研−23

専門分類

3

研究課題名

船舶の応答特性の時系列解析

フリガナ

代表者氏名

キタガワ ゲンシロウ

北川 源四郎

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

船体運動に関連して,外乱に対する様々な動揺,操舵角に対する方向角の変化,ガバナーに対するエンジン回転数の変化など,さまざまな応答特性が問題となる。この研究では多変量時系列モデルを用いて,これらの応答持性の解析を行なうとともに,新しいモデル,解析法の開発も試みる。


船体運動の解析では、外乱に対する方向角、横ゆれなどの動揺、操舵角に対する方向角の変化、燃料投入量に対するエンジン回転数の変化などさまざまな形の応答関数の推定が必要となる。本研究では実船実験で得られた多変量時系列より多変量時系列モデルを同定し、インパルス応答、周波数応答関数、ノイズ寄与率などの推定を行った。特に新しい試みとしては、逆に外乱に対する船体運動への応答関数を仮定し、時系列データから求めたクロススペクトルを用いて波の方向スペクトルを推定する方法の研究を行った。今後の課題としては、多変量時変ARモデルの利用により時間的に変化する波の方向スペクトルを推定する問題が考えられる。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

東京商船大学の練習船における実船実験によって得られた時系列データに対して,統計数理研究所を中心に開発してきたいろいろな時系列モデルを適用して船体運動特性の解析を行なう。その成果を利用して,船体運動の制御方法の開発や実験を行なうとともに,必要に応じて新しい時系列モデルの開発,新しい解析法の開発を試みる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大津 皓平

東京商船大学

堀篭 教夫

東京商船大学