平成272015)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

27−共研−2029

分野分類

統計数理研究所内分野分類

d

主要研究分野分類

6

研究課題名

書き手特性キーワード抽出のための統計的手法の研究

フリガナ

代表者氏名

イシカワ ユカ

石川 有香

ローマ字

Ishikawa Yuka

所属機関

名古屋工業大学

所属部局

工学研究科

職  名

教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

77千円

研究参加者数

6 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究の目的は、テクスト内に表れた、書き手の特性を特定するキーワードを抽出する効果的な統計的手法を明らかにすることである。なお、どのような統計手法を用いてどのようにテクストの分析を行うことがキーワード抽出のために効果的であるかを調査する際には、テクストを分野別に分類して、調査を行うものとする。
 これまでにも、言語テクストを書き手または話し手の性別、職種、指向、社会階層などの特性によって分類したうえで、それぞれの言語特徴をとらえて、書き手または話し手の特性を比較してゆこうとする量的研究は数多く行われており、一定の成果を上げてきたと言える。しかし、実際のコミュニケーションにおいては、書き手や話し手の特性の他、トピック・メディア・フォーマリティー・読み手や聞き手との関係など、様々な要因がテクストに影響を与えていると考えられる。そのため、本研究では、ジャンルやトピックなど、テクストに影響を及ぼす要因も調査の対象に取り入れることとした。
 それぞれの分野のテクストに内在する言語要素を、書き手の属性、トピックおよびジャンルなどの要因に関連づけ、キーワードを抽出するための統計指標の調査を行い、当該分野のテクストには、どのような統計手法を用いてどのように分析を行っていくことが、より効果的にキーワードを抽出できる手法となるのかを調査した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

石川有香 (2016)「大学教科書分析を踏まえた初年次学生用工学系 ESP 語彙表の作成の 試み」『中部地区英語教育学会 紀要』 
Ishikawa, Y. (2016). Frequency and Learning Difficulty in Engineering English Vocabulary: A Corpus-Based Study. CILC 2016, March, 2-4. Malaga, Spain. http://tecnolengua.uma.es/cilc2016/?lang=en など。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

「言語研究と統計2016」(セミナーシリーズ Vol.11)
統計数理研究所言語系共同研究グループ合同発表会 言語研究と統計2016
●日時:2016年3月15日(火) 10:30〜18:00/16日(水) 09:30〜16:00 
●会場:統計数理研究所(東京都立川市緑町 10-3)
●オーガナイザー 田畑智司(大阪大学),指導講話 前田忠彦(統計数理研究所)

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

浅井 淳

大同大学

伊東 田恵

豊田工業大学

小宮 富子

岡崎女子大学

前田 忠彦

統計数理研究所

松田 真希子

金沢大学