平成222010)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

22−共研−4102

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

6

研究課題名

国際的な生徒参加型データを用いた統計学習サイトの運用と教育効果について

重点テーマ

統計教育の新展開

フリガナ

代表者氏名

アオヤマ カズヒロ

青山 和裕

ローマ字

Kazuhiro AOYAMA

所属機関

愛知教育大学

所属部局

数学教育講座

職  名

助教

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

2008年から2009年にかけて実施された学習指導要領の改訂により,中学校数学科には「資料の活用」,高等学校数学?には「データの分析」が新設され,小・中・高等学校を通じて一貫した統計教育が実施される体制が一応は整えられた。中学校数学科「資料の活用」については,移行実施期間としてすでに昨年から1学年を対象に指導が始められているが,教材も不十分な上に,内容の趣旨に対する理解も十分に行き渡っておらず,旧来の「資料の整理」から抜け切れない指導に陥っているということが指摘されている。
そこで,平成21年度の重点型研究「ICTを活用した統計的思考力育成のための統計学習環境の構築」における研究成果を活用し,学校教育,特に数学科における統計教育を支援することを研究目的とした。同研究において構築したサイトでは,生徒にとって興味の持ちやすい大規模実データを授業で扱うことができ,生徒が主体的に学習を進め,豊かな統計的思考力を養うことができる統計学習環境を提供することができる。これまでの取り組みですでにサイトは運用されているものの,サイト内のシステムやユーザにとっての利便性,教材事例の蓄積などまだまだ課題点も多いものであった。
平成22年度は,これまでの研究成果を受け,小・中・高等学校での統計教育において活用がしやすくなるよう,授業実践事例や教材・指導案の拡充を進め,また参加登録数を伸ばし,教育現場での利用普及も図ることができた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

<国際会議での発表>
・AOYAMA Kazuhiro (2010). Developing a Statistical Learning Environment: Japanese Censusatschool Project, 58th International Conference on Teaching Statistics, Ljubljana, Slovenia.

<国内学会での発表>
・青山和裕(2010). これからの統計教育の方向性(4):「活用」に向けた授業の具体像と評価について, 日本科学教育学会第34回年会, 広島大学.
・青山和裕(2010). 高等学校数学?「データの分析」に向けた授業実践に関する考察〜実験・計測データを用いた授業展開〜, 第43回数学教育論文発表会, 宮崎大学.
・青山和裕(2010). 中学校数学科「資料の活用」で展開されるこれからの統計教育, 2009年度統計関連学会連合大会, 同志社大学.
・青山和裕(2011). 国際的な生徒参加型データを用いた統計学習サイトの運用と今後の展開について, 第7回統計教育の方法論ワークショップ, 立教大学.

<センサス@スクールホームページ>
http://census.ism.ac.jp/cas/index.html

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究では,重点研究全体で研究会を開催したため,単独での研究会は開催していない。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

塩澤 友樹

筑波大学

田村 義保

統計数理研究所

西仲 則博

奈良教育大学附属中学校

矢原 弘樹

筑波大学

渡辺 美智子

東洋大学