昭和631988)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

63−共研−43

専門分類

5

研究課題名

記憶・学習するランダムネットワークの動的特性の統計的解析

フリガナ

代表者氏名

ハラ ヒロアキ

原 啓明

ローマ字

所属機関

東北大学

所属部局

大学院情報科学研究科

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

記憶・学習の基礎過程を明らかにするため,神経回路のモデルとして,ランダムネットワークを提案し,その動的特性を調べる。とくに系列位置効果の動的特性を1つのオートマトンの機能として定式化する。
神経系の情報処理は最近いろいろな分野で注目をひいている。本研究はこの面でも,情報処理の新しいシステム構成に対して,1つの視点を与えるものとして期待している。


共同研究実施状況
記憶・学習の基礎過程を明らかにするため,神経回路のモデル化としてランダムネットワークを提案し,その動的特性を調べるために,共同研究者と討論をくり返した。
系列位置効果の動的特性をシミュレーションにより確めた。
研究成果
ランダムネットワークの動的特性と学習・記憶の動的特性の比較を行った。計算機シミュレーションにより,系列位置効果の研究を行い,実際の実験との比較を行った。簡単な確率モデルで種々の実験を説明することに成功した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Yoshiyasu Tamura and Hiroaki Hara
“Mathematical Model of Leaming and Memory”to be submitted


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

1)神経回路網のモデルとしてのランダムネットワークの提案
2)ランダムネットワークの動的特性と学習・記憶の動的特性の比較
3)ランダムネットワークとオートマトン
その他
1)の計画については,大体の枠組は出来ているが,このネットワークをさらに精密化し,その機能を調べる。2)を実行するにはモデルの動的特性とその統計的性質をシュミレートする必要がある。3)では,ランダムネットワークの機能を多次元の状態空間で記述し,その形式解を経路積分で表現する。この形式解から動的特性を定性的に調べる。またこの結果を具体的なシミュレーションによって比較する。
以上の計画遂行にあたり,時系列の統計的解析が必要となり,この面から是非,統数研における共同研究の成果が期待出来る。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

田村 義保

統計数理研究所