平成212009)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

21−共研−2060

分野分類

統計数理研究所内分野分類

h

主要研究分野分類

3

研究課題名

大量データのための推論手法についての研究

フリガナ

代表者氏名

ハラ タカヒコ

原 恭彦

ローマ字

Takahiko Hara

所属機関

大分大学

所属部局

工学部知能情報システム工学科

職  名

講師

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

9 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

近年におけるコンピュータとコンピュータネットーワークに代表されるコンピュータ技術の発達と普及により,高度情報化社会が到来した。このような社会環境の下では,データベースシステムに膨大なデータが収集され,蓄積されている。例えば,人間の遺伝子を解読し,それらに関連する情報も含めて蓄積された遺伝子データベースや,警察が行った死亡や人身損傷などの事故調査の結果が蓄積された交通事故データベースなどがそうである。そして,これらの膨大なデータベースを活用し,現象を把握し,新たな知見を得るためには,統計科学における推論手法が必要である。
本研究では,大量データからの,構造方程式モデリングなどの多変量解析,及び,因果推論のための手法の特性を分析し,改良や開発を試みた。そのために,交通事故データなどの分析を行った。このような実際のデータにもとづいた考察を行うことで,構造方程式モデリングなどの多変量解析及び因果推論のための手法について,特性を分析し,検証した。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

和泉志津恵, 原恭彦, 小畑経史, 江藤大豪. 二輪運転者の安全運転意識とヒューマンエラーの包括的モデル ? 大分県交通事故データの分析 ?. 第8回ITSシンポジウム2009論文集(CD-ROM) (2009) 139-144.

S. Izumi, G. Shigemori and Y. Tsuru. Effects of generation on the risk of traffic accidents in the adult Japanese pedestrians and bicyclists: 25 years of follow-up. The 4th Japanese-Nordic Symposium of Traffic Psychology Proceedings (2009) 112-115.

和泉志津恵, 江藤大豪, 辻亮太. 都道府県別交通事故データにおける地域集積性の検出について. 日本交通心理学会第74回大会予稿集 (2009) 23-24.

S-Y. Huang, Y-R. Yeh and S. Eguchi. Robust kernel principal component analysis. Neural Computation, 21, 11 (2009) 3179-3213.

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

和泉 志津恵

大分大学

江口 真透

統計数理研究所

江藤 大豪

大分大学

大山 哲司

大分大学

小畑 経史

大分大学

辻 亮太

大分大学

藤井 良宜

宮崎大学

逸見 昌之

統計数理研究所