平成111999)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

11−共研−2005

専門分類

1

研究課題名

計算機科学に現われる確率論的問題の研究

フリガナ

代表者氏名

スギタ ヒロシ

杉田 洋

ローマ字

Sugita Hiroshi

所属機関

九州大学

所属部局

大学院数理学研究科

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

計算機科学に現れる様々な確率論的問題について研究することを目的とした。万能機械のように言
われてきた電子計算機であるが,どんなにその性能が上がっても,常にその能力では完全な解決が望
めないような複雑な問題が待ち構えている。計算機科学の問題の中には,それが簡単なのか複雑なの
かさえ判然としない込み入った問題が多い。そのような問題に確率論の手法が用いられることは極め
て自然な成り行きだろう。計算機科学における確率論的問題は,問題の母体が完全に数学的な記述が
可能な「計算機」なので,他の科学分野における確率論の応用に比較して,首尾一貫した理論が構築
できる可能性がある,という際立った特色がある。

 平成12年(2000年)1月11日〜12日に本研究所において研究会を催し,とくに計算機科学の研究者
たちの視点から確率論的問題を提出して貰った。主な内容は,ランダムテストにおけるランダム性の
低減,暗号解析の手法,複雑な関数の数値積分に関する確率論的問題,量子計算機における確率論,
量子探索アルゴリズムの応用,学習理論と確率論,である。

 添付別紙に「複雑な関数の数値積分とペアごとに独立な確率変数列」と題して,一つの成果の概要
を述べた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

(1)共同研究レポート 131
(2)Hiroshi SUGITA,Robust numerical integration and pairwise independent random variables(プレプリ
ント)
(3)平成12年(2000年)9月,日本数学会秋季総合分科会統計数学にて発表予定(杉田洋,「ロバス
トな数値積分とペアごとに独立な確率変数列」)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

今井 浩

東京大学

櫻井 幸一

九州大学

清水 良一

統計数理研究所

志村 隆彰

統計数理研究所

渡辺 治

東京工業大学