平成202008)年度 重点型研究実施報告書

 

課題番号

20−共研−4202

分野分類

統計数理研究所内分野分類

f

主要研究分野分類

1

研究課題名

相関に関する乱数検定法

重点テーマ

統計科学における乱数

フリガナ

代表者氏名

タケダ ユウイチ

竹田 裕一

ローマ字

Yuichi Takeda

所属機関

神奈川工科大学

所属部局

基礎・教養教育センター

職  名

准教授

配分経費

研究費

40千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

研究目的と成果(経過)の概要

 暗号の分野において一般的に用いられている乱数の検定法として、標準的に使用されているツールとして、NIST(米国標準技術局)において発表された Special Publication 800-22がある。この中には16個の検定法があるが、直接的に標本間の相関に関する検定を行うものはない。近い検定方法として、連の検定と離散フーリエ変換検定が存在するが、一般的に統計学で用いられている方法とは異なる手法で検定を行っている。
 非常に弱い相関でも相関のある乱数列では明らかに暗号に使えないことを考えると、相関に関する検定は必要であると考えられる。そのため、相関に関する検定手法の提案やシミュレーション実験などを通じた考察などを行った。相関に関する検定法として、自己相関係数を使った検定法の研究を2007年度から行っているが、自己回帰モデルを使った0.1-乱数を発生させた簡単なシミュレーション実験の結果、相関が小さくてもNISTが提案している他の検定法よりもほとんどの場合において良い検出力が得られている。
2008年度にはテンプレート適合度検定に関する検定についても合わせて研究を行い、いくつかの研究会で発表を行い現在も研究を続けており、5月に行われるISECの研究会において発表を行う予定である。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

テンプレート適合度検定におけるテンプレート選択について
                 2008年度統計関連学会連合大会
テンプレート適合度検定における分布と検出力について
平成21年度統計数理研究所共同利用重点型研究「統計科学における乱数」研究会

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

特になし

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

金野 秀敏

筑波大学

田村 義保

統計数理研究所