平成81996)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

8−共研−114

専門分類

8

研究課題名

加齢による食料消費パターン変化の経済分析

フリガナ

代表者氏名

ナカムラ タカシ

中村 隆

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

調査実験解析研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

2 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

世帯の高齢化・高齢化社会の進展は食料消費パターンに大きな影響を与える。加齢による食料消費パターンの変化についての分析はわれわれの分析を含めこれまでもいくつか見られるが、パターン変化に与える加齢の影響について経済学的に説明した例はない。本研究ではこの点に着目し、加齢による食料消費パターンの変化、すなわち、年齢効果を経済学的に説明するモデルを構築し、加齢やコウホート等人口学的な要因を経済学的に分析することを目的とする。


本研究の目的は、加齢による食料消費パターンの変化、すなわち、年齢・時代・コウホート効果に分離するコウホート分析により得られる年齢効果を、経済学的に説明するモデルを構築することを手始めに、加齢やコウホートサイズなどの第4変数を取り込んだコウホート分析法を開発することである。
本年度の研究の内容は以下のとおりである。
1. これまで蓄積した家計調査に基づく、米・魚・肉類・野菜類などの各品目別消費量データをベイズ型コウホートモデルを用いて分析した結果について、加齢の効果を説明するモデルを構築した。
2. このモデルに基づき、将来高齢化社会が実現したときの食料消費パターンの変化の予測を試みた。
3. その結果により、農業政策的検地から、米などの主力食料消費を維持するために必要な政策提言について考察した。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

[研究内容]ベイズ型コウホートモデルを用いて年齢・時代・コウホートの3効果に分けた上で、加齢の効果をさらに説明する経済モデルを構築する。このモデルを用いて将来高齢化社会が実現したときの食料消費パターンの変化を予測するとともに、農業政策的見地から、例えば米のような主力食料の消費を維持するために必要な政策提言を行う。「共同研究の必要性」これまでの共同研究から加齢の効果が米消費量の変化においてもっとも重大な影響を与えていること等が明らかになっている。今回の研究においては加齢の効果そのものを分析の対象とすることから、研究の前提としてこれまで同様、時代・年齢・コウホート効果を効果的に分離できるモデルが必要となる。そのためにも統数研において開発されたベイズ型コウホートモデルの利用が不可欠である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

松田 友義

千葉大学