平成272015)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

27−共研−7

分野分類

統計数理研究所内分野分類

a

主要研究分野分類

7

研究課題名

粒子フィルターを用いた構造・誘導型経済モデルの実証分析

フリガナ

代表者氏名

ヤノ コウイチ

矢野 浩一

ローマ字

Yano Koiti

所属機関

駒澤大学

所属部局

経済学部

職  名

准教授

 

 

研究目的と成果の概要

課題「粒子フィルターを用いた構造・誘導型経済モデルの実証分析」では統計数理研究所のコンピューター資源を用いて、粒子フィルターを含めたモンテカルロ法を用いて経済モデルの分析を行った。2015年度は共同研究者とともにシュンペーター型内生的経済成長モデルに企業の自然選択を導入した新しいモデルを開発した。このモデルでは企業の生存可能性を適応関数で表すことで、経済全体での企業の多様性をシミュレーションするものである。このモデルを用いて2008年以後のユーロ圏での各国の経済回復スピートの違いが企業の多様性の大小に起因するものであることを示した。そのシミュレーション結果を元にOkada and Yano (2016)を執筆し、論文を学術誌に投稿した。


[参考文献]
Tae Okada and Koiti Yano, (2016), "Why have the recoveries in the Euro countries been so different?," Manuscript (submitted)