平成7(1995)年度 共同研究A実施報告書
| 課題番号 | 7−共研−39 | 専門分類 | 5 | |||||
| 研究課題名 | 大自由度系の動的複雑さの研究とその応用 | |||||||
| フリガナ 代表者氏名 | カネコ クニヒコ 金子 邦彦 | ローマ字 | 
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| 所属機関 | 東京大学 | |||||||
| 所属部局 | 教養学部 | |||||||
| 職 名 | 教授 | |||||||
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| 配分経費 | 研究費 | 0千円 | 旅 費 | 0千円 | 研究参加者数 | 11 人 | ||
| 研究目的と成果(経過)の概要 | 
| 大自由度力学系は一般に時間・空間的に不規則な振る舞いをする。この運動の動的な複雑さを記述する方法はいまだに確立されていない。一方、大自由度カオスはハミルトン系(保存系)、散逸系(流体、化学反応系、生態系)など幅広く存在し、動的な複雑さを特徴付けを必要としている。この共同研究は保存系、生物系、流体系、結合振動子系などを研究している幅広い研究者によって構成され、大自由度系の統計的記述や動的記述を行い、その普遍的性質を明らかにすることを目的とする。 | 
| 当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等) | 
| K. Kaneko and T. Yomo, “Isologous Diversification: A Theory of Cell Differentiation ", Bull.Math.Biol., in press | 
| 研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。 | 
| 大自由度系である(1)カップルド・マップ・ラティス(結合写像格子系)、(2)ハミルトン系(保存系)、(3)生物系、(4)化学反応系、(5)結合振動子、などのモデルを動的記述、統計的記述を通して解析、これらの研究結果を力学系の言葉で相互に関係づけることにより大自由度力学系の普遍的性質を明らかにする。特に統計的性質を調べるときに当研究所で開発されている手法が有効と思われる。また、(a)流体(熱対流系・雲の生成消滅)、(b)粉粒体(砂丘の形成)などの複雑な自然現象に対して個々の物理的要素を簡単な写像で表現することによりモデルを構成し、現象の動的振る舞いを解析し、いかなるダイナミクスが現象の定性的性質を支配しいるかを明らかにする。この定性的性質をパワー・スペクトル、KSエントロピー、リヤプノフ解析等の統計量によって記述し、より動的な振る舞いの記述を目指す。 | 
| 研究参加者一覧 | |
| 氏名 | 所属機関 | 
| 伊庭 幸人 | 統計数理研究所 | 
| 大内 則幸 | 東京大学大学院 | 
| 岡本 隆 | 愛媛大学 | 
| 北尾 彰朗 | 京都大学 | 
| 小西 哲郎 | 名古屋大学 | 
| 時田 恵一郎 | 大阪大学 | 
| 中川 尚子 | 京都大学大学院 | 
| 柳田 達雄 | 北海道大学 | 
| 山本 知幸 | 東京大学大学院 | 
| 四方 哲也 | 大阪大学 |