平成28（2016）年度　一般研究２実施報告書

課題番号	28−共研−2047		分野分類			統計数理研究所内分野分類			g
						主要研究分野分類			1
研究課題名	確率場データからのクラスター検出とその有意性の判定
フリガナ 代表者氏名	クリキ サトシ 栗木 哲				ローマ字		Kuriki Satoshi
所属機関	統計数理研究所
所属部局	数理・推論研究系
職　　名	教授
配分経費	研究費	40千円		旅　費		16千円		研究参加者数		4　人

研究目的と成果（経過）の概要

本研究の成果（経過）と今後の課題は以下の通りである．
(i) 12月27日 (火) に，佐賀大学医学部にて研究集会「統計的クラスター推測研究会」を開催し，その時点で得られている研究成果の発表と，今後の研究に向けた問題点を整理した．
(ii) オイラー標数法と同じ考え方に基づくヒューリステックとして，クラスターサイズのp値を提案した．その近似精度や実用性の確認は今後の課題である．
(iii) 複数のクラスターがある場合のクラスター検出法を提案した．
(iv) 複数のスコア統計量をデータに応じた最適な重みを用いて統合した場合のp値の計算法を，チューブ法・オイラー標数法を用いて検討した．
(v) クラスターサイズの検定に関して，閾値の選び方に依存しないクラスターサイズの検定法を検討した．
(vi) 複数の成長曲線のコントラストの同時信頼区間構成を論じたテクニカルペーパーを改訂し，最終的に Lu and Kuriki (2017) として刊行した．

当該研究に関する情報源（論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等）

Simultaneous confidence bands for contrasts between several nonlinear regression curves, Journal of Multivariate Analysis, Volume 155, 83-104 (March 2017). (Xiaolei Lu, Satoshi Kuriki)
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0047259X16301750

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究集会名：統計的クラスター推測研究会
日時：2016年12月27日 (火) 10:30-17:30
場所：佐賀大学医学部 校舎講義棟2階地域医療科学教育研究センター会議室
参加者数：6名
プログラム：
「最大クラスターのサイズの分布」栗木哲（統計数理研）
「複数のクラスターがある場合の，クラスター検出法」高橋邦彦（名古屋大・医）
「Kernel Machine Methods for Integrative Analysis of Genome-Wide Methylation and Genotyping Studies (Michael C. Wu 他) の紹介」植木優夫（久留米大・医）
「脳画像解析における統計的クラスター推論」川口淳（佐賀大・医）
総合討論

研究参加者一覧
氏名	所属機関
川口 淳	佐賀大学
高橋 邦彦	名古屋大学
Lu Xiaolei	総合研究大学院大学