平成292017)年度 共同利用登録実施報告書

 

課題番号

29−共研−13

分野分類

統計数理研究所内分野分類

h

主要研究分野分類

3

研究課題名

Hapmapデータを用いた東アジア人特異的SNPsの同定

フリガナ

代表者氏名

カツラ ユカコ

桂 有加子

ローマ字

Katsura Yukako

所属機関

日本大学

所属部局

医学部

職  名

助教

 

 

研究目的と成果の概要

私たちの研究室では、東アジア人に特異的な炎症性疾患関連ゲノム領域を特定することを目的に研究を行っています。炎症性疾患は大腸などの消化管に炎症を起こす難病で、治療法が確立していません。全世界で、炎症性疾患の患者数は増えており、特に欧米で研究が盛んに行われています。先行研究から、東アジア人と欧米人の患者は異なる遺伝背景を持ち、その背景の違いが発病に関わっていることがわかっています。私たちは東アジア人を対象にした全ゲノム解析を行うことで東アジア人に特異的な疾患候補領域を同定し、日本人の炎症性疾患の発病メカニズムの一端を明らかにしたいと考えています。


2018年1月から統計数理研究所のスーパーコンピューターを共同利用しています。現在、オンラインで公開されているHapmapデータから東アジア人特異的なSNPsを同定することを行なっています。そのために、必要なソフトウェアやデータのインストールや解析環境を整えてきました。現在まだ研究を継続しているところです。今後、研究成果が得られたら、学会や論文として発表することを計画しています。