平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2024

専門分類

5

研究課題名

土木工学へのMCMCの応用

フリガナ

代表者氏名

ホンジョウ ユウスケ

本城 勇介

ローマ字

Honjyo, Yusuke

所属機関

岐阜大学

所属部局

工学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

主に土木工学分野で活動する研究者のグループと、総計数理研究所のメンバーによる最近応用の活発な
MCMCのこの分野への応用を目指した研究を行った。次のような応用例を考え研究を進めた。
? 過去に土木工学で遭遇する多くの逆問題にABICを用いたベイズ法による定式化を行ってきた。こ
のときのABIC計算のための積分は、非線形関数を平均値周りで線形化して行ってきた。これをMCMC
によって数値的に積分し、精度を向上させたい(柏木、本城、鈴木、奥野、吉田)。作業中。
? 構造物の地震動等によるダメッジをその振動性状をリアルタイムで同定するいわゆる構造ヘルス
モニタリングへの応用。既にカルマンフィルターを用いた研究を行っているが、今後はノンパラメトリ
ック同定アルゴリズムを開発。(佐藤・吉田)参考文献を参照。
? 交通調査結果の解析で、欠損データの統計的補完にMCMC利用の可能性がある。具体的には変量間
の因果関係が存在する場合のMCMCの適用可能性について明らかにする。またMCMCを用いた離散選択
モデルのパラメータ推定手順を検討(藤原)。研究は進行中。
? 公共施設計画で行われるアンケート調査の解析で個人効用のモデル化にprobitモデルが用いられ
る。この解析にMCMCを利用できる可能性がある(堤)。研究は進行中。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Yoshida,I.: Damage Detection Using Monte Carlo Filter Based on Non-Gaussian Noises,8th International
Conference on Structural Safety and Reliability,2001
Sato,T.and Kaji,K(2000)Adaptive Monte Carlo filter and structure identification,Proc.1st Internationa
l conference on Monte Carlo simulation,Monte Carlo,Monaco
Sato,T.(1998)Adaptive H∞filter: Its application to structural identification,J.of EM,ASE,vol.124,N
o.11,pp.1233-1240
Yoshida,I.(2001): Damage detection using Monte Carlo filter based on non-Gausian noise,京都大学防
災研究所 研究集会12K-6 構造物の非線形同定技術と健全度モニターシステム pp.281-292

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

奥野 哲夫

清水建設

柏木 宣久

統計数理研究所

佐藤 忠信

京都大学

鈴木 誠

清水建設

堤 盛人

東京大学

藤原 章正

広島大学

吉田 郁政

東電設計