平成91997)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

9−共研−101

専門分類

8

研究課題名

生涯学習プログラムの評価に関する統計的研究

フリガナ

代表者氏名

カネフジ フユコ

金藤 ふゆ子

ローマ字

所属機関

常磐大学

所属部局

人間科学部

職  名

講師

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本研究は、我が国の都道府県レベルの生涯学習(社会教育)関連施設、及び大学等高等教育機関の生涯学習センター・大学開放センター等の提供する生涯学習プログラムの評価の実態を解明し、併せて生涯学習プログラムの評価基準を検討することを目的としている。そのために、ここではまず上記の各センターを対象とした生涯学習プログラムの評価に関する調査データを分析する。さらにその分析結果に基づき、実態に即した生涯学習プログラムの評価基準を検討する。


本研究は、我が国の都道府県レベルの生涯学習(社会教育)関連施設、及び大学等高等教育機関の生涯学習センター・大学開放センター等の提供する生涯学習プログラムの評価の実態を解明し、併せて生涯学習プログラムの評価基準を検討することを目的としている。本年度は研究の初年度にあたり、以下のような研究を行った。
(1)茨城県内の全公民館(251館)を対象として実施された「茨城県全公民館調査」の結果を基に、生涯学習プログラム編成とその評価の実態を分析した。本調査は「茨城県社会教育委員の会議」が平成8年度に実施したものである。
ここではそのデータを活用してクロス集計、統計的検定、判別分析などの手法を用いて再分析を行った。分析の結果生涯学習プログラムは計画・立案の主体の違いによって類型化が可能であり、また計画・立案の主体の違いは、施設内の人的・物的・財政的要因の他、施設の存在する地域社会の学習条件の整備状況や、住民の当該施設事業への参加実績などの要因に強く規定されることなどが明らかとなった。
(2)平成5年度以降に社会人一般を対象する学習機会の提供を行った実績のある全国の国公私立の4年制大学及び短期大学総計770サンプルを対象として、平成9年度に実施された生涯学習プログラムの実態とその評価に関する質問紙調査を郵送法により行った。
調査結果は現在データ入力中であり、来年度以降に継続して分析を行う予定である。
(3)成人の学習行動の実態に即した生涯学習プログラム編成方法を検討するために、「社会生活基本調査」(指定統計第114号)の分析を行った。本調査の分析は、 平成8年度に実施された新たな調査結果を加え、来年度も継続して実施する予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

金藤 ふゆ子,「生涯学習プログラム編成上の問題点に関する一考察」,日本生涯教育学会
第18会大会,1997年11月,東京

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

本研究は、地域の生涯学習関連施設と大学等高等教育機関の提供する生涯学習プログラムの質的・量的評価を行うための一つのツールの開発を目的としている。ここでは実態調査の分析に基づき、評価基準の検討を行う。本研究は今後も継続される研究の第1年次にあたるものであり、最終的には、生涯学習プログラムを評価するための評価関数モデルの作成をねらいとしている。本研究は、量的・質的データの分析や研究に取り組まれる統計数理研究所の研究者との共同研究によって行われることにより、調査データの分析においては、よりデータの特性や構造を詳細に解明することが可能になると思われる。また、評価基準の検討やそれに基づく評価関数の作成の検討に当たっては、統計科学を専門とする立場からのご意見やご示唆が、より良い評価基準の選定や評価関数の作成に反映されると考えられる。さらに貴研究所の高速大型電子計算機が調査データの処理にあたり多大な支援になると思われる。以上の実施計画により、貴研究所との共同研究を申請致します。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

駒澤 勉

統計数理研究所

中村 隆

統計数理研究所