平成162004)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

16−共研−2054

専門分類

8

研究課題名

千葉県縄文貝塚の後期・晩期モデル作成

フリガナ

代表者氏名

ウエキ タケシ

植木 武

ローマ字

Ueki Takeshi

所属機関

共立女子短期大学

所属部局

生活科学科

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

本年度は、縄文後期と晩期の集計をとる予定であった。しかし、後期は完成したが、晩期は、あと一歩のと
ころで終了しなかった。久し振りにとれた科研のテーマもあり、力の配分にミスがあったことを反省している。
 そこで来年度(平成17年度)は、昨年にやり残した晩期の集計と、いよいよ宮城県の集計との比較を行う
予定である。
 後期の集計で判明した一部を記述してみる。立地市町村ごとに貝塚数を基に降順に列記すると、野田市、千
葉市、市川市、松戸市、佐原市と続く。立地地形は、台地上がほとんどで、それに、微高地上が少数ある。使
用現況は、畑、宅地、山林、寺社等である。貝塚形状では、地点、点列、馬蹄形と続く。保存状態は極めて深
刻で、殆ど消滅、一部破壊、消滅、半壊で90%を超える。貝塚性格は、主鹹、純鹹、主淡となる。出土貝は、
ハマグリ、アサリ、サルボウ、シオフキ、アカニシ、オキシジミ、ウミニナ、ツメタガイと並ぶ。土器型式は
最多から降順で、堀之内1、加曽利B?、安行1、加曽利?、称名寺、堀之内2、安行2、加曽利?(曽谷)
となる。石製品は、石皿、石錐、磨石、打製石斧、石鏃、磨製石斧、石棒、凹石、石斧、砥石である。骨角器
は、骨角製装飾品、骨角製尖頭器、骨角器、骨角製釣針、骨角鏃、骨角製針、骨角製銛、ヤス状刺突具等と続
く。魚骨は、スズキ、クロダイ、マダイ、サメ、フグ類、コチ、ボラ、アジ、エイ、ブリ、タイ類、ウナギ、
コイ類他。鳥類骨は、ガンカモ類、キジ類、ワシタカ類、カラス類他。哺乳類骨は、シカ、イノシシ、クジラ
類、イヌ、ネズミ、アナグマ、サル、ウミガメ他。その他に、貝類、貝刃、オニグルミ、箆状貝器、ハマグリ
製貝刃他があった。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

植木 武・吉野諒三・村上征勝
2005「千葉県縄文貝塚データベース分析(?)?縄文後期?」日本情報考古学会第19回大会発表要旨
pp.57-62。

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

村上 征勝

同志社大学

吉野 諒三

統計数理研究所