平成122000)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

12−共研−2026

専門分類

6

研究課題名

自己組織型時系列モデルをもちいた波発生時刻の精密・自動同定法の開発

フリガナ

代表者氏名

ヒグチ トモユキ

樋口 知之

ローマ字

Higuchi, Tomoyuki

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

助教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

5 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地球磁気圏と大要風活動の関係は複雑である。とくに,地球磁気圏尾部に蓄積された太陽風からの問欠
的なエネルギー流入の一現象であるサブストームのメカニズムは,いまだ基礎的な物理プロセスにいた
ってさえ共通の理解にいたっておらず,そのサブストームの起源は内部発生的なのかそれとも外力にト
リガーされたものなのかの,大別して二つの理論が現在活発に比較検討されている。このどちらが妥当
なのかを判断するもっとも良い判断基準として,高緯度地域でサブストームの直後に地球磁場変動とし
て観測される,Pi2と呼ばれる準周期的波の発生時刻の精密な時刻の同定が全世界の研究者から期待さ
れている。波の発生時刻の精密同定は,観測データを3つに区分けし,中央部分に波がある時のモデル
を,その前後の部分には波成分がないときのモデルをあてはめ,そのデータの最適な分割点を定めるこ
とによって行う。同定した波の発生時刻は,その時刻からさかのぼって1時間以内の太陽風中で観測さ
れた磁場データが綿密に検討した。太陽風の磁場データは,共同研究を行う予定であるジョンズホプキ
ンス大学から提供された。大学に常籍している研究者を招聘し,データとその利用法の説明をうけ有意
義な議論を行った。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

査読つき国際学会会議録:
Tomoyuki Higuchi,Automatic and Accurate Determination of the Onset Time of the Quasi-periodic Oscillat
ion,The proceedings of The Third International Conference on Discovery Science,Lecture Notes in Artifici
al Intelligence,1967,242-246,2000.
査読無し会議録:
樋口知之、準周期的波動現象開始時刻の精密自動同定、人工知能学会 SIG-FAI-A001-14、73-76、2000。
学会発表:
第68回日本統計学会,樋口知之,準周期的な波動現象観測開始時刻の精密推定
第108回地球電磁気・地球惑星圏学会,山口 類、河野 英昭、大谷 晋一、樋口 知之、湯元 清文、
向井 利典、齋藤 義文、環太平洋地磁気観測ネットワークグループ,Bursty Bulk Flowと静止軌
道におけるPi2脈動の時間関係

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大谷 晋一

Johns Hopkins大学

河野 英昭

九州大学

チーピージェン

カリフォルニア大学ロサンジェルス校

長尾 大道

京都大学大学院