平成242012)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

24−共研−2041

分野分類

統計数理研究所内分野分類

e

主要研究分野分類

1

研究課題名

マウス超音波発声のデータを用いた関数データ解析

フリガナ

代表者氏名

ドウ シャオリン

ドウ シャオリン

ローマ字

Dou Xiaoling

所属機関

情報・システム研究機構

所属部局

新領域融合研究センター

職  名

特任研究員

配分経費

研究費

40千円

旅 費

59千円

研究参加者数

4 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

 本研究の目的は マウスの超音波発声データのノイズを除去し、発声の波形を関数化し、関数データとして考え、分類を行うことです。
ノイズを除去する段階では, 移動平均の方法を用いる. ノイズを除去したあとは, 関数データのクラスタリング法を用いて超音波の波形を分類する. 超音波の波形は必ずしも滑らかな関数ではなく, マウスの血統によってハーモニックの波形や不連続のパターンの波形もしばしば観察されるため, B-spline関数で曲線をあてはめることにした. 波形の不連続な部分では節点を重ねておくことで不連続の曲線を作ることができた. また, ハーモニックの波形は曲線に変換する際に, 不連続点の数が多いことで分類できる.
 また, ノイズを除去する際に, 問題として声の大きさを決める必要があったが, 私たちはノイズの大きさの最大値以上の値はマウス発声した超音波とした. また, 波形と波形の間の区間, 及び最短曲線の長さは超音波曲線の総数が安定になるようにデータ駆動型の推定方法を考えた.さらに, データを関数化する際に,声の大きさを重みとし, 声の大きさを考慮に入れた関数化の方法も考えた. また, B-spline基底関数の次元数や節点の場所や数を曲線の特徴によって決められるので, 連続的な曲線と不連続な曲線を別々に決めることにした.
 これらの成果を国際会議ERCIM2012及び大分統計談話会第47回大会で発表した.

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

Joint2011
http://joint2011.stat.sinica.edu.tw/pdf/18b6-3.pdf

Workshop Mouse Ultrasonic Communication
http://www.ura2182.cnrs-bellevue.fr/workshop_usv/docs/abstracts_workshop_2012.pdf

ERCIM2012
http://www.cfe-csda.org/ercim12/sessions.php?ShowERCIM=Show+ERCIM+programme%20%3EProgramme
E682: X. Dou, S. Shirahata, H. Sugimoto, T. Koide
Functional clustering of mouse ultrasonic vocalization data

大分統計談話会・第47回大会
マウス超音波発声データの関数クラスタリング

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

研究会は開催していません。

 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

栗木 哲

統計数理研究所

小出 剛

国立遺伝学研究所

白旗 慎吾

大阪大学