平成31991)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

3−共研−72

専門分類

7

研究課題名

生活習慣と疾病の関連についての疫学的研究

フリガナ

代表者氏名

ヒノハラ シゲアキ

日野原 重明

ローマ字

所属機関

聖路加看護大学

所属部局

職  名

学長

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

8 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

今日,多くの疾患は好ましくない生活習慣によって,もたらされると考えられ,生活習慣の変容かつ,疾病を予防する上で有効とされている。そのためには,生活習慣の把握が必要である。我々は1982年に生活習慣の実態を適切に把握する検討法を開発した。又,食習慣,特に塩分や油脂の摂取状況は,心脈管疾患との関連が強く,注目されている。この研究の最終目的は,生活習慣と疾病発生の因果関係や,生活習慣と死亡率,あるいは死亡原因との関係を明らかにすることである。


今日、多くの疾患は、好ましくない生活習慣によってもたらされると考えられ、生活習慣の変容が疾病を予防する上で有効とされている。そのためには、生活習慣の把握が必要である。我々は1982年に生活習慣の実態を適切に把握する検査法を開発した。又、食生活、特に塩分や油脂の摂取状況は、心脈管疾患との関連が強く、注目されている。この研究の最終目的は、生活習慣と疾病発生の因果関係や生活習慣と死亡率、あるいは死亡原因との関係を明らかにすることである。
<調査実施状況> 1991年7月9日〜7月20日にわたり、長野県中野市、千葉県安房郡白浜町、東京近郊在住の婦人各100名ずつ、合計300名を対象に下記の調査を行った。
(1)栄養調査:中野市と白浜町では3日間にわたり、簡易食事調査を行った。この調査は食品の出現頻度による簡易調査法である。東京では秤量法(食事内容と量を記入)と簡易法を同時に施行した。
(2)生活習慣調査:この調査は195の質問からなり、これらの成績を集約して、23の生活習慣尺度を表す。この検査はその人の性格、心理状態、生活態度、生活観などを標準値からの隔たりとして定量的に表現される。栄養調査開始時に配布、終了時に回収した。
(3)生物医学的検査:体重、身長、血圧、肝機能、コレステロール、腎機能、尿タンパク等の検査を実施した。
尚、今後データを多変量解析により分析し、生活習慣と心脈管系疾患との関連をみい出していく予定である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

長野県中野市は,県の東北部に位置する農業中心の地域である。当市は11年前より,地域住民の健康保持のため,我々と協力して脳率中半減を主眼とした健康教育に取り組んでおり,血圧の自己測定指導,減塩運動を強力に行っている。又,千葉県白浜町は,太平洋に面した温暖な漁業地域で,中野市と同様に,4年前より我々は健康教育に協力をしている。
昨年,この2地域の生活習慣検査と栄養調査を行った。今年度も同一対象に,栄養調査を行い,生活習慣と高血圧等の関連をさらに分析する。尚,この研究は従来,統計数理研究所の高木廣文氏と共同して行っているものである。分析に電子計算機を使用するため,共同研究をお願いしたい。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

金子 俊

文教大学

佐伯 圭一郎

大分県立看護科学大学

高木 廣文

統計数理研究所

道場 信孝

帝京大学

西山 悦子

(財)ライフプランニングセンター

平野 真澄

(財)ライフプランニングセンター

柳井 晴夫

大学入試センター