昭和611986)年度 共同研究実施報告書

 

課題番号

61−共研−32

専門分類

5

研究課題名

係留海洋構造物の運動特性の解析

フリガナ

代表者氏名

オザキ トオル

尾崎 統

ローマ字

所属機関

統計数理研究所

所属部局

予測制御研究系

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

3 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

海洋上の係留船舶や海底油田堀削の為の海洋構造物の破損,転覆などの災害を未然に防ぐ為に,それらの海洋構造物の波浪中の運動特性を把握し,対策をたてることが求められている。これら海洋中の構造物の運動特性は非線型確率微分方程式モデルでとらえられるが,そのパラメターを個々のケースにあてはめる為には,統計的手法を用いて,データから推定する必要がある。その為の具体的手法を開発することが本研究の目的である。


係留船舶の波浪中の運動特性を正確に把握することは海洋構造物や船の安全性にとって大切なことである。係留構造物や係留船舶の運動特性は係留力による非線型振動運動となる。それを以下のような確率非線型微分方程式で表現し

そのパラメーターa,b,Tをデータから推定する方法を追求した。実際の数値データにあてはめてうまくいくことを確認した。
以上のモデルと共に今年度は波の速度〓と変化wのデータをxの振動運動モデルにとり入れることを考え,次のようなモデルを考えた。

b(x)は係留力による非線型復元を表わしxの非線型関数で

これらのパラメーターをやはり局所線型化手法を用いて時系列モデル化して推定することを考えた。その数値的検討は次年度の課題のひとつである。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

1987年「非線型確率工学システム」に関数IUTAMシンポジウム(6月20日〜6月26日),INSBRUCK,にて発表予定。題は“A nonliner system identification in the analysis of offshore structure dynamcts in the random wave”


研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

海洋上の係留船舶や海底油田堀削の為の海洋構造物の破損,転覆などの災害を未然に防ぐ為に,それらの海洋構造物の波浪中の運動特性を把握し,対策をたてることが求められている。これら海洋中の構造物の運動特性は非線型確率微分方程式モデルでとらえられるが,そのパラメターを個々のケースにあてはめる為には,統計的手法を用いて,データから推定する必要がある。その為の具体的手法を開発することが本研究の目的である。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

大津 皓平

東京商船大学

織田 博行

三井造船(株)昭島研究所