平成182006)年度 一般研究1実施報告書

 

課題番号

18−共研−1016

専門分類

8

研究課題名

証券化商品のリスク評価モデルの構築とその感度分析

フリガナ

代表者氏名

タムラ ヨシヤス

田村 義保

ローマ字

Yoshiyasu Tamura

所属機関

統計数理研究所

所属部局

データ科学研究系

職  名

教授

所在地

TEL

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研究目的と成果(経過)の概要

金融分野で新たに商品化されている証券化商品のリスクを分析することを目的とする。証券化の対象となる資産としては土地、不動産、ローン債権などがある。
本研究では特に住宅ローン債権を担保とするMBSを分析対象とした。
MBSは住宅ローン債権を証券化した債券であるため、住宅ローン債務者が期前償還を行うと、債券保有者にその償還金が返還されるが、これはランダムに発生する。
このため、債券の保有者はいつどの程度の資金が償還されるかわからないという不確実性に晒される。これをプリペイメントリスクと呼ぶが、このプリペイメントリスクを定義し、その計量的把握方法、及びそのリスクのヘッジ手法を考案した。
リスク解析のためには統計モデルを用いるが、このモデルのパラメータの差異により、計量化されたリスク値が異なってしまうという問題点がある。
本共同研究では、このリスク値の変動の要因とその影響の大きさも把握した。この結果、CPRモデルの時間に対するパラメータ及び金利変動に対するパラメータの影響が大きいことがわかった。一方、金利モデルのパラメータ変動による影響は軽微であることがわかった。
これらの結果はMBS投資リスク分析において大変有用なものである。
今後の課題は、このリスク値の変動を抑える方法を開発することである。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

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研究参加者一覧

氏名

所属機関

片岡 淳

総合研究大学院大学