平成61994)年度 共同研究A実施報告書

 

課題番号

6−共研−80

専門分類

7

研究課題名

地域健診結果判定のための新しい方法論の開発

フリガナ

代表者氏名

イナバ ユタカ

稲葉 裕

ローマ字

所属機関

順天堂大学

所属部局

医学部

職  名

教授

所在地

TEL

FAX

E-mail

URL

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

6 人

 

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

地域健診の検査結果と成人病(肝硬変、悪性新生物、脳血管疾患、虚血性心疾患)の発生データを用いて、要指導・要治療判定のための個人データの変動を指標とした新しい方法論を開発するとともに、従来の絶対値を基準とした方法との効率の比較検討を行う。複数の検査法を組み合わせた基準の開発も行う。


昨年度に引き続き山梨県東山梨郡の2町村で、役場によって実施された平成6年までの健診デ−タの一部を入力した。平成5年の国民健康保険加入者の罹患を国民保険診療報酬請求明細書(国保レセプト)と平成6年の一部を調査することによって入手し、現在整理中である。このデータをマスター名簿とし、平成5年の死亡データと住民票から転出者を入手して、磁気入力した。
マスター名簿の作成と死亡、転出者および国保レセプトデータとのレコードリンケージ作業を継続している。今年度はこれらの累積データのクリーニングを行った。 国民健康保険加入者の偏り、欠測値の処理、カットオフ値の検討についても引き続き行う。
方法論については、カット・オフ値を変化させた場合に、異常値(暴露)群と正常値(非暴露)群の間の疾患発生のオッズ比が、1つの症例の帰属群が変化するごとに不連続な変化をしてしまう。これを補正して連続的なものにできないか検討中である。


 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。

山梨県の2町村の昭和48年から平成5年までの健診データ、昭和57年から平成5年までの死亡データが入手可能である。また昭和58年から平成4年までの国民健康保険のレセプト調査と平成4年1月に実施された成人病罹患調査からある程度の罹患データも利用できる。これらのデータを用いて、成人病の予防という面から、どのような指標が地域健診に最も適しているかを比較検討する。対象人口が約5,000人となり、かなり大量のデータを扱うことになり、現在レコードリンケージ作業が途中まで実施されている。データの収集と複雑な指標の設定のため、専門家との協力が必要になる。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

縣 俊彦

東京慈恵会医科大学

菊地 正悟

順天堂大学

黒沢 美智子

順天堂大学

佐藤 俊哉

統計数理研究所

高木 廣文

統計数理研究所