平成212009)年度 一般研究2実施報告書

 

課題番号

21−共研−2070

分野分類

統計数理研究所内分野分類

j

主要研究分野分類

6

研究課題名

NIRSデータの時系列解析2

フリガナ

代表者氏名

ミツヤ レイコ

三家 礼子

ローマ字

MITSUYA REIKO

所属機関

早稲田大学国際情報通信研究センター

所属部局

河合研究室

職  名

客員准教授

配分経費

研究費

0千円

旅 費

0千円

研究参加者数

4 人

 

 

研究目的と成果(経過)の概要

近年,脳機能を計測する方法として,NIRS(Near-infrared Spectroscopy)が様々な研究場面で用いられている.特に人間の感性,認知,判断のメカニズムなどを解明することが期待されている[5]〜[8].だが,そのための有効な方法論が確立されていないのが現状である.例えば,Oxy-Deoxy Hbの計測値を用いて散布図を描き,その軌道地図によって測定結果の判断をするものや,単に各Hbの変化量を見るものや,トポグラフィー画像を比較判断する,時系列解析を用いて定量化するなどの方法が行われている.それらの方法は,測定部位による違い,ヒトによるHb動態の違い,研究のための実験内容の適正などに未だに問題を残している.よって,少ない被験者や実験回数で結果を見出すには危険が伴う.また,計測データの処理方法として,心拍,呼吸,体動など身体の動きや生理データに関わるノイズ除去にも試行錯誤している.これらのノイズがNIRSデータに関係していることは明らかなことであり,除去することによって,前述の問題点を軽減する可能性が期待できる.また,除去後のデータを比較・検討する際,ヒトによる反応データの曲線に一貫性がない場合が多々ある.この問題点を解決するために曲線データの平滑化を行う.そこで,本研究ではNIRS計測から得られるデータが時系列データであることに着目して,これらの解析に有効な方法であると考えられるトレンド解析,平滑化のために移動平均を応用して,ノイズ除去およびその後のデータ処理を行うことを目的として,解析の試みを行う。
本年度は休職状態にあったために、以上の目的を次年度の研究に応用する予定である。ただし関連研究には参加しることができた。

 

当該研究に関する情報源(論文発表、学会発表、プレプリント、ホームページ等)

国内大会
盛川浩志,加藤 亮,三家礼子,河合隆史:視覚刺激によって誘発される触知覚の評価,ヒューマンインタフェースシンポジウム2009論文集,pp.223-226(2009年9月)

盛川浩志,加藤 亮,三家礼子,河合隆史,石川 大,富澤 功:フローティングディスプレイによる疑似触覚の評価,第14回日本バーチャルリアリティ学会大会論文集(DVD媒体)(2009年9月)

研究会を開催した場合は、テーマ・日時・場所・参加者数を記入してください。


 

研究参加者一覧

氏名

所属機関

河合隆史

早稲田大学

田村 義保

大学共同利用機関法人 統計数理研究所

盛川浩志

早稲田大学